「新」怪奇現象41の真相

僕の関わった本がまもなく書店に並ぶ。ASIOS編『「新」怪奇現象41の真相』(彩図社)である。まあ、僕の関わった原稿といえ、数年前に出した本の文庫版なんだけど。

ASIOSというのは僕が参加してくいる団体名で、「超常現象の懐疑的調査のための会」の略称である。UFOやUMA、心霊写真、ニセ科学、陰謀論などの不可解な現象について、月刊ムー的な視点に曇らされることなくその真相を容赦なく暴いてゆくという楽しい団体だ。

 今回僕の書いた原稿は次の七つ。「世界情勢を予言「イルミナティ・カード」」「イルカの大量座礁死は大地震の前兆か?」「ネットで広まる「ヒトラーの予言」」「ゲリー・ボーネルの予言」「タイタニック号沈没を予言していた小説」「太陽系を司る「ニネヴェ定数」の謎」である。

 やっぱりみんなに読んで欲しいのは「イルミナティ・カード」だ。視聴率稼ぎのためだけに、立派な活動をしているビル・ゲイツを誹謗中傷したことも問題だけど、2016年に障害者19人を殺害した植松容疑者はこのカードの内容を信じこんでいたらしい。頭の悪い視聴者を騙すつもりだったのに、大量殺人を誘発してしまったのだ。しかしテレビ東京は凝りた様子もなく、今でも『やりすぎ都市伝説』を放映している。スタッフは寝覚めが悪くならないのだろうか?


  あと、「ヒトラーの予言」もぜひみんなに読んで欲しい。『ノストラダムスの大予言』から何十年もたってるのに、いまだに多くの人が五島勉を信じているのがよく分かる。そして五島勉のだましの手口が何も進歩していないことも。

 だから、これからもきっと、五島勉やその後継者(間違いなく関暁夫はその一人)はみんなを出し続けるだろう。


  しかし「ニネヴェ定数」には参った。今の僕には到底不可能な計算だ(笑)。この頃の僕はできたんだなあ

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