　この日記で何度も扱ってきた僕の成人向けアクション小説『チャリス・イン・ハザード』の第三作が発売されました。タイトルは『ファイナル・オーバーヒート

〈上〉』。今回は上下巻の前後編です。

　これまでにも基本、素っ裸で悪人と戦ってきたチャリス(考えてみりゃ、服着てる時間の方が短いよな、この娘)。第一作では悪の女王ドラゴン・レディの率いる東南アジアの犯罪組織を壊滅させ、第二作ではナイロビを核爆弾で滅ぼそうと企むハイテク・テロリスト・グループの野望を阻止しましたが(どちらもその過程で悪人に百人以上の犠牲者を出してます。まあ、大半が自業自得なんですが（笑）)、今回の舞台は中南米の独裁国マガビア。ここは高品質のチャイルド・ポルノを量産して巨万の富を築き上げた国。チャリスは彼らに(またも)拉致され、今度はチャイルド・ポルノに出演することを強要されます。何年も守り通してきた処女をついに散らせる時が来たのです。

　もっとも単なるエロに終わらせはしません。初体験でいきなり相手の少年に四十八手を試されて快楽の頂点を経験するというのは、最初にチャリスというキャラクターを思いついた時からの構想ですが、今回はさらにスケールアップ、ベッドシーンを一大スペクタクルにしてしまえ！　という構想です。

　ですから、これをよくあるスケベなだけの小説と思わないでください。ものすごくスリリングで感動的なんです。

　あと、現実の世界でチャイルド・ポルノで儲けている連中に対しては、強い敵意と嫌悪感を表明しております。僕はだんじて悪人を許すつもりなんてありません。悪人はフィクションの中でも報いを受けるべきだと思っていますので。

　だから、最後まで読んでもらえば、僕のスタンスが分かってもらえると思います。『チャリス』はフィクションだからいいんです。