持つべきものは友達だ!

 新年なので、友人の鋼鉄サンボくんが僕の家に遊びにきた。おみやげにミスタードーナツのドーナツを持って。ああ、食べたかったんだよ、ミスタードーナツ!

 彼はいくつかの神社を回って、お守りも買ってきてくれた。僕は信仰心が薄い方なんだが、それでもこのお守りは嬉しかった。お守りそのものよりも、友人が買ってきてくれたことに価値がある!  ありがとう、サンボくん。

 おみやげは他にもあった。ガチャガチャのケルベコス!  三つ首の牛のフィギュアである。牛(べこ)だからケルベロスならぬケルベコス。センスいいね。


 そして久しぶりに友人とアニメの話がたっぷりできたのが嬉しかった。今期は何といっても『映像研には手を出すな!』が大ヒットだね。第一話で『未来少年コナン』の名場面を再現して見せたのも嬉しかった。『コナン』は今、サンテレビで早朝に再放送してるんだけど、四十年近く前のアニメだと思えない完成度の高さである。同時代の『機動戦士ガンダム』より遙かに進んでいるのだ。いったい僕らは何を見せられてたんだろうか。

 それに『映像研』もすごい完成度が高い。さすがはNHKのアニメである。二話でのアニメ撮影についてのうんちくなんて、たぶん当時のアニメを作ってた人間なら、拍手喝采ものではなかろうか。


 そしてビデオ上映会。この日のために用意して『ミステリー・ゾーン』!  第一シーズンの傑作「めぐりあい」「疑惑」、第三シーズンの「墓」「子供の世界」「亡霊裁判」「奇妙な奈落」「日本軍の洞窟」と傑作ぞろいである。案の定、サンボくんは喜んでくれた。やっぱり「疑惑」にせよ「子供の世界」にせよ「日本軍の洞窟」にせよ、今見てもテーマ的にすごいんだよあ。ロッド・サーリング、どんだけ時代を先走ってたのか。「疑惑」なんて『ウルトラセブン』の「狙われた街」よりも早くて、メッセージの過激さは『ウルトラセブン』以上なんだから。

 でも、『ミステリー・ゾーン』ならまだ他にも傑作はあるんだよ。第一シーズンの「マネキン」、第二シーズンの「みにくい顔」「弱き者の聖夜」「遠来の客」「八時間の奇蹟」、第三シーズンの「遠い道」「狂った太陽」「消えた少女」「亡き母の招き」、第五シーズンの「二万フィートの悪夢」などなど……。

 

 あと、僕の懐かしのDVDコレクションの中から1940年のクラーク・ゲーブル主演のコメディ『同志X』を紹介。見せ場は数十台の戦車が一斉に超信地旋回するシーン!

 それから新しいビデオでは『RBBY』の第一シーズンのDVDを紹介した。なぜこんなにすごいアニメが日本では話題にならなかったんだろ。謎だ。


 まだまだ珍しいビデオは我が家にはわんさかある。いずれ友野詳なども招いて、次のビデオ上映会をやる予定である。

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