はるかぜちゃんと『アンネの日記』その2
前回に引き続き、はるかぜちゃんの話題。
今回、僕が驚いたのは、彼女がおぞましい妨害の嵐にこれまで耐えてきたということだ。
もっとも古い記録は2012年、小学生時代にさかのぼる。ツイッターで正視に耐えないほどの恐ろしい悪口を書き込む者が何人もいたのだ。
「はるかぜ死ね 監禁してレイプするぞクソガキ」
「うっざwwwwwww 死ねガキなにが棒だてめぇの頭を棒で殴ってやろうか?あ?」
中にはびっしり一面に「はるかぜちゃん死ねはるかせちゃん死ねはるかぜちゃん死ね」と書き並べているものもあった。どれも別人である。
どんな理由があるのか知らないが、たかが小学生の女の子にここまで汚い言葉を投げつけられる人間がこれほど多いとは。
前に人口の三パーセントがソシオパス(反社会性人格障害者)だという研究を紹介したが、はるかぜちゃんほどの人気者の場合、確率的にその中に異常者が何人、あるいは何十人も含まれるのだろう。
彼女はバラエティ番組に出演し、男性アイドルをおちょくるような発言をしたことがある。もちろんそれは台本通りの発言だったのだが(バラエティだから当然である)、世の中にはバラエティと現実が区別つかない者が多かったのだ。はるかぜちゃんはアンチに「男性アイドルに対し失礼なことを言う子供」というイメージが定着してしまう。
それだけ彼女の演技がリアルだったということなのか。子役の演技がリアルだということは、むしろ誉められるべきことのはずなのだが。
それにしても、アンチの思考はさっぱり分からん。はるかぜちゃんの文章を読んで「もぎゃー!さっそく読んでみたけどさっぱり伝わらずもぎゃー!だわ」とか言うんだもの。小学生の書く文章が理解できんとはどういうこと? こっちがもぎゃーだよ。
さらに2012年8月、別の噂が流れた。はるかぜちゃんのアンチの人間が発達障害で、彼女から叱責されたために自殺未遂をしたというのだ。
もちろんネット上の噂であり、真偽不明である。アンチが流したデマとも考えられる。
たとえ真実であるにせよ、はるかぜちゃんに何の責任もあるわけがない。ネット上で少し言葉を交わしただけの相手が、子供とちょっと話しただけで自殺未遂をするだなんて、誰にも分かるわけがなかろう。
しかし、この話がずっとあとまで尾を引く。この噂を信じ、「アンチを自殺未遂未遂まで追い込んだ(繰り返すけど、真偽不明だ)」という話が随所で語られるのだ。中には共演者にその噂を送りつける者もいた。
もしかしたら、スタッフや共演者の中には、その話を本気にした者がいたかもしれない。自分のせいではない噂のせいで、彼女はどれほど多くのチャンスを逃がしてきたのだろうか。
今もはるかぜちゃんは女優として活動を続けている。最近は自分のアンチの人のツイートに対し「相手をしないで」と呼びかけることが多い。アンチはトラブルを呼び込むだけだからと。
これでトラブルは一掃かと思いきや、アンチは活動をやめない。最近は「はるかぜちゃんはアンチに対して自分のファンをけしかけている」などと正反対のデマを流しているという。どないせいっちゅうねん!
僕もいろいろな噂の標的になったことがある。デタラメの書評を書かれたり、実際に存在しない文章を「……と書いてあった」と書かれたり、枚挙に暇がないぐらい。
だが、僕は六〇過ぎた大人だ。この世のいろんな闇の部分を見てきてた。そんじょそこらのアンチに負けないぐらい、経験値を貯めてきたという自負もある。
だが、そんな僕から見ても、はるかぜちゃんが体験してきた地獄の闇は想像を絶してる。よく今まで自殺せずに生きてこられたなと思う。
まだ18歳なのに。
ここでお断り。
この文章にコメントつけられる人へ。
「有名税」という言葉を一切禁止する。また、アンチの言い分にも何か同情するような点があるという言葉も。
何の罪もない少女に苦しみを与える行為は、問答無用で「悪」であることを認識してほしい。アンネを殺したナチのように。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます