第6話

「……何だか、夜の学校ってドキドキしますね!」

 画面の中で微笑むアステルはカナタが脱力してしまうほど緊張感に欠けている。それでも。

「分かっていたよ。お前ならそう言うだろうと思っていた」

 小中高等学校という組織はいつの時代になってもどうしてか防犯意識が足りていない。さすがに都市部にあるのだから侵入者を警戒するべきだろうとは思うのだが、カナタの通う学校も例には漏れていなかった。何カ所か侵入経路が存在してしまうのである。

 そこから忍び込んで今、カナタたちは裏門近くにある藪の中で息を潜めていた。

「しかし運が良かったな。列車が止まっていたらまずかった」

「それでもタクシーくらいなら……って、今は止まっているんでしたよね」

 自動車の運転全自動化が進んだ今、タクシーの運賃は高校生にでも手が届く設定になっている。しかし現在は自動運転車に交通規制が出ており、タクシーは諸にその煽りを受けていた。

 そんなアステルの呟きに頷きながらも、通信端末の明かりに目を細めつつカナタは言い聞かせておく。

「言うまでもないだろうが、遊んでる暇はないからな。俺たちがここに来た目的、忘れてはいないだろうな?」

「分かってますよ。シロコさんの通信端末が学校の敷地内にあるんですよね。わたしとカナタさんはそれを取りに来たわけです!」

 その割には緊張感が感じられないアステルの語調であるが、言っていることに間違いはない。シロコの端末を仮想世界に取り込んで位置情報を調べてみた結果、反応は学校の校舎裏にあった。ちょうど部室棟が立ち並ぶ一帯である。

 単純にシロコがそこに置き忘れた可能性も考えられないわけではないが。

「まず間違いなく、シロコが相手取っている馬鹿どもの仕業だろう。様子を見に行って、できるならそのついでに取り返したい」

 七面倒ではあるが、一度決めたことだった。

「シロコさんを助けるんですよね」

「分かり切ったことを口にしなくて良い。それよりこれからしばらく声を抑えてろよ」

「もちろんですっ!」

 そう返す声も弾んでしまっているのだが。

「まぁ……良いだろう。シロコの端末に変化があったら教えてくれ。できるだけ早く返事する」

 最後にそれだけを告げるとカナタは藪の中を脱した。服に付着した枯れ葉を払い、裏門から続いていく通路の先を見据える。

 夜の学校とは言え、都市のただ中にあれば幾らかは街の明かりが届いてきた。学校自体にも常夜灯が備わっており、校舎の全容は十分に目視で確認できる。

 対照的に、その下に寄り添う部活棟は闇に包まれていた。二棟ある内の校舎側にシロコの端末はあるようなのだが、さすがのカナタでも後込みする。禄でもないものが潜んでいると分かった暗闇に恐怖を抱かないわけがない。

 相手はこれまで、カナタが避けてしか来れなかった相手なのだと知っていれば尚更に。

「……何をやってるんだか、俺は」

 立ち止まっていても状況は好転しない。

怖じ気付きそうになる自分を嘲い、強ばった足と背中とを無理矢理に動かした。軋みさえ上がりそうな不快感を噛み潰して、舗装された幅広の道を行く。

 警備の人間も彼らが警戒する侵入者の出入りも頻繁な施設ではないものの耳は常に澄ませていた。道の行く先には注意深く視線を張り巡らせて歩を進めていく。

滞りなく部室棟に近づいていき、その裏門側の壁面へとそっと身を寄せた。その壁伝いに校舎へ続く通路を避けて、人目につかない暗がりへ踏み入っていく。裏門側の部室棟の側面に回り込み、カナタは息を落ち着けた。扉は二つの部室棟が向かい合った壁に備え付けられている。彼が今いる物陰を飛び出したら、あとは目的の部屋の扉まで駆けていくしかなかった。

 最後の準備として呼吸を整えていたカナタの耳を少女の声がくすぐる。

「……カナタさん。ねぇ、カナタさん!」

 しめやかではあっても声の勢いは変わらず、カナタは心臓が押し潰されるような恐怖で息を呑みながらも応じる羽目になった。

「確かに声は抑えていたが……!」

 ほとんど反射的に飛び出したカナタの愚痴にアステルの声の調子は怯んだが報告は止めない。

「ごめんなさい。ですが、それよりもカナタさん。今し方、シロコさんの端末が移動を始めました。たぶん、今は元あった部屋の前にあるはずです!」

「なんだと?」

 可能性はニ択。シロコが持ち出したか、彼女以外の手にあるのか。

 せめてそれだけでも確かめようと壁面からそっと顔を覗かせ。

「あ」

 目が合う。

 シロコではなかった。カナタとも断じて親しくはないが顔見知りの少年と。

「あっ、あいつだ! あいつが金を払ってくれるって言ったんだ!!」

 その少年はカナタの方を指さし、唾をまき散らしながら喚いた。付近にいた少年らは慌ててそいつの口を封じ、それからカナタのいる物陰を睨みつける。

 突然の事態に呆然としていたカナタは見事に、その少年らの視線を集めた。

「ごめんなさいごめんなさい! こんなつもりじゃなくてっ!」

 涙目にでもなっていそうなアステルの声音に「お前は悪くない」と返す。

「紛れもなく俺のミスだが……さて、どうしたものか」

 独り言を漏らしている間にも、出てこい! という煩わしい叫びを繰り返されて、逃げ出すのは難しそうだった。

「かっ、かっ、カナタさん……! どうしましょうか!? 完全にばれちゃってますよ……!!」

 慌ててる奴の声を聞くとどうしてか人間は我に返り、冷静になる。

「少し落ち着けよ」

 などと諫めながらも実のところ、カナタにだってこの場を切り抜ける方策が思いついたわけではなかった。しかしじりじりとこちらに迫る相手を前にしては、息を潜めているのにもやがて限界が訪れる。

 カナタは意を決し物陰から歩み出た。

「そんなに急かすなよ。誰にだって準備は必要なんだから。……心の、とか」

 最後の一言で若干の弱音を吐き出しながらもカナタは少年らの眼前に胸を張り不敵に笑ってみせる。一人分の乾いた笑い声が、二棟の長屋の間に響くばかりだった。一人の衣服が崩れた少年を囲う一団の後ろからしばらくすると、妙にふんぞり返った一人が前に出てくる。

「お前……忘れ物でも取りに来たの? だったらここで見たことを黙ってれば見逃してやるよ」

「つけあがるなよ真面目系クズ。俺がお前たちの行動を目撃した時点で既に、立場は決まってんだよ」

 何を思ってここまで挑発的な発言をしてしまったのか、ひどく自分を問いつめたくなるカナタである。

「真面目系クズって……アッハッハ! まぁ、そうなんだけどな! だったら尚更にお前が従わなかったらどうなるか、想像できるよな?」

「もちろんだ。これからお前たちの働いた馬鹿を周りに知らせて回る。無力な子供らしくな。そして、同じく無力な子供のお前たちはそれで、ゲームオーバーだ」

 最大限の自嘲と皮肉とを込めて言い放つ。色めき立ったのはごく一部だったが、それでも学校からの評価を必要とする連中が誰かは明らかだった。進学ならまだしも、就職を狙う連中にとって低評価は致命的となる。

「分かったらとっとと退け。もう勝負は決してるんだよ。お前たちの負けだ!」

 我ながら、よくもこれほど出任せが口にできるものだと感心するカナタである。しかしながら相手方の大半はそんなことなどお構いなしの低能ばかりが占めていた。

「そんなもん、今ここでお前を絞めて口を封じたら同じことだろう?」

 哀れむのも惜しく感じる愚かしい発言に、そして何よりもカナタが恐れていた一言に賛同する声が上がる。表情にはでないようにと気を遣っていたがさすがに隠し切れず、口の端が歪むを堪え切れなかった。

 それを見逃さず、リーダー格の少年がカナタを指さして言う。

「なんだ……ビビってんじゃねぇかよ! ごめんなさいと言えたら許してやっても良いがな?」

「気持ち悪いのはその顔面くらいにしろよクズ野郎!」

 反射的に暴言で相手の挑発に返してしまい、カナタは自分の性分を恨んだ。

「あぁ? 調子乗ってんなよチビが……おい、ユウ! あいつが誰なのか知ってるんだろう? 教えたら掛け金まけてやるよ」

 最初にカナタを発見した少年は、それまで身を縮め込ませていたのに突然生き生きとした顔でリーダー格の少年を見上げた。何一つ具体的な条件も提示されていないのに、意気揚々と語り出してしまう。

「あいつは俺が中学の頃に馬鹿にされてた奴でだな! 俺か率先して遊んでやってたんだよ! 昔は本当にできそこないのチビで、今は進学部に進んでるけど大して変わってなさそうだな!?」

 それにはカナタは応じず、黙って二人を見据えた。

 しめやかに一団には笑い声が広がっていって、徐々にその声量が増す。その勢いが頂点に登り切る前にリーダー格の制止する声が響いて辺りは静まり返った。

 十分な間を置いてから、そいつはカナタにこう告げてくる。

「何だよ……どんな奴かと思ったら、ただの雑魚じゃねぇか」

「その小学生並みの語彙は何とかならないのか?」

 臆さずにカナタが返すと僅かに相手はむっとして距離を詰めてくる。

「ほら……逃げることもできねぇんだろ? 今、頭を地べたに擦り付けて謝ったら少しは考えてやっても良い」

「そういうのは土下座ってんだよ。お前みたいのには難し過ぎる言葉かもしれないがな」

 強がっては見せるカナタだが、近づいてくる相手の体躯が暗闇に浮かび上がると体が強ばる。

 カナタより頭一つ分以上もある巨躯には殴りかかったところで、とても勝機を見出せそうになかった。それでも相手が一人ならば、不意打ちで逃げ出す隙くらいは作れただろう。しかし、その背後には取り巻きたちが今かと出る幕を待ち詫びている。

「さ、さて……どうしたものか」

 たじろいだカナタの足下で、踏み締めた砂利と枯れ草が音を立てた。手の中は汗でぬめり、それをスラックスに擦り付けながら皮肉っぽく笑ってみせるが、強がりにもならない。

「さすがにこれは……」

 絶体絶命。

 そう思った直後に。

「――っ!?」

 脳に凄まじいノイズが走った。そう錯覚させるほどの騒音が響き渡った。

「なっ、なんだ!?」

「せ、センサーアラームが……細工したはずなのにッ!」

 取り乱したリーダー格に同じく取り乱した取り巻きが報告する。しかし事態はそれだけに留まらず道の彼方から響く男の声がその場に残る全員を釘付けにした。

「おいッ! そこに誰かいるのか!?」

 声の方へと殺到した視線は懐中電灯を手にした人影を目にする。

「警備員!?」

 少年たちの一団が色めき立ち、困惑が広がった。

 偶然、警報が鳴った傍を巡回中の警備員が通りがかったのだ。――本当に?

 あまりにタイミングの良過ぎる登場に、カナタは一抹の疑問を抱くが考えている暇はない。

「カナタさんっ!」

「分かってる……それより!」

 その場の誰よりも早く身を翻していたカナタは元来た道を戻りながら端末を取り出してアステルに怒鳴りつける。

「良いか!? あいつらが持ってるシロコの端末を今から鳴らせ! 着信音でも何でも良いから最大音量でッ!!」

「はい!」

 カナタの鬼気迫った様子にアステルは理由を問うこともしなかった。返事一つで応じ、その直後に鼓膜を引き裂かんばかりの音量で。

『にぃいゃやぁあああああおおおおぉッ!!』

 猫の鳴き声が一帯に轟く。

 カナタの以外の全員は一様に足を止め、そしてそちらに振り向いた。その発信源は少年らが持つシロコの携帯端末であり、集めた視線の中には警備員の音も混じっている。

『にぃいゃやぁあああああおおおおぉッ!!』

 再び同じ音声が、音割れすることもなく高音質で辺りを震わせた。今度はその後に警備員の怒号が続く。

 カナタはそれからの結末を見届けることなく、校外までの僅かな距離を全速力で駆け抜けた。


 それから数日を経て、週末の休みも明けて。

 つい先日にも不具合を来したばかりの電子通信網に異常な挙動が見られたとのことで鉄道は運休。通学する児童らの大半は登校が困難となって、なし崩しに今日もまた休校になった日のことだった。この分の授業数が夏休み前に補講として消化されるのだと思うとカナタとて溜め息くらいは漏らしたくなる。それも詮無きことと思い、どうにか自分を励まして止まりそうになる足を再び動かした。

「全く……わざわざ、歩いて出向くことになるとは」

「良いじゃないですか。偶にはお散歩しましょうよ。放って置かれるとカナタさんはいつまでも自分の部屋に閉じこもるんですから」

「どうしようが俺の勝手だろう」

 一々、画面と向き合って相手をするのも煩わしい。アステルはいつも通りにやたらと元気を振りまいて、対照的に陰気なカナタをげんなりさせていた。

 未だに底知れないこの少女の潜在能力とは対照的に、その無邪気さは変わりない。

「なぁアステル。あのスピーカーの音ってどうやって出したんだ? まともなソフトウェアならあの音量は出せないはずだ」

 言いながら先日の晩のことを思い出す。

 シロコの端末から溢れ出した猫の雄叫びは警備員を少年らの元に招き、引き離さなかった。ひとまとめに召し捕られた一団は、それまでの些細な悪戯まで暴かれて自宅謹慎を食らっているらしい、というのがカナタが風の便りとして聞いた事の顛末である。

 尤も、このところ休校続きであるから、さほど彼らの日々にも大差は出ていないわけだが。

「あの夜のことですよね……実はわたしもどうやったのかは覚えてないんです。必死になってできるだけ大きな音で鳴らそうとしたらあんなことになって……自分でも、びっくりしました」

 本当に、底知れない少女である。

「まぁ、ある意味でも物凄くお前らしいとは思うがな……」

 元々、出自も正体も伺い知れないのだから。分からないことは多くて当然にさえ思えた。

「好い加減に、お前のことも詳しく調べていくべきなのかもしれない」

「そんな……良いですよ、わたしのことなんて。それよりもカナタさんは自分のことをですね」

「安心しろ。お前のためじゃなく俺のためにやるんだ。気になるんだよ。どうやったら、お前みたいなのが生まれてくるのか」

 実際、アステルに関してはまだまだ調べ足りない一面ばかりなのだ。せっかく余暇ができたのだから探求に費やしたかった。

「……カナタさんはもう少し、取り繕ったって良いと思います」

 拗ねたような物言いをされると言い返せずに押し黙ってしまう。演技ではないと分かっていたから、傍若無人のカナタでも無碍にはできなかった。

「そ、そこまで落ち込まれるとわたしも気が咎めてしまうのですが……」

「落ち込んでねぇよ。勝手な想像をするな」

「ごめんなさい。そんなつもりじゃなくて」

 共に過ごす時間を重ねても二人の関係性はあまり変わらない。

 或いはそれこそがカナタの求めていたものかもしれない、とは口に出せず歩みを早めた。そして急ぎだして早々に体力のないカナタは照りつける日光に辟易し、へたり込みたくなる。

「……こんな日に出歩くんじゃなかった。せめて曇りの日が分かればな」

「お天気の情報はあまり入ってきてないみたいですね」

「更新が遅れてるよな。天気予報のことに限らず」

 回線にしろ交通網にしろ、この頃は方々で遅滞や休止が起きている。そんな所感を抱かされるのは無意識にカナタがそうした報道に注意しているせいなのかもしれない。

「何にせよ、今俺にできるのは歩くことだけだ」

「はい。頑張ってください!」

「他人事みたいに言うなよ……」

 そしてたどり着いたのは清潔に整えられた煉瓦造り風の玄関口、つい先日にも訪れた一軒家の軒先だった。チャイムを鳴らし、軒下の日陰で応答を待つ。

 ややあって廊下を走ってくる振動が耳に伝わってきた。もう少し静かになれないものかと呆れていたら、まるで以前の報復とばかりに勢いよく扉が開かれる。

「いきなり何なの? 連絡も寄越さずにやってきて」

 いつもにも増して不機嫌そうなシロコは部屋着のまま煙たそうな目でカナタを出迎えた。

 これが平時なら怒鳴り返してやるところだが、今は歩いてきたせいで気力が足らずに穏やかな声で返す。

「電話はしたけどな。お前、出なかっただろう」

 言われて怪訝そうな顔つきになったシロコは自分の携帯端末を取り出し、画面を見つめてから気まずそうに目を伏せる。分かりやす過ぎる反応の後、か細くなった声でぽつぽつと呟いた。

「……ごめん。気づかなかった。少し前から、スピーカーの調子が悪くて……」

 身に覚えのあり過ぎるカナタにも横暴な態度は取れず、無難にやり過ごさざるを得なかった。

「そ、そうか。だったら仕方ないな。それより、今日は猫のことで相談に来たんだが」

「二匹とも、飼うことにしたの?」

「なぜ分かった?」

 真顔で答えを先取りされて、思わずカナタは聞き返してしまう。それにシロコはしたり顔で腕を組んで頷き、いつになく偉そうな態度で蕩々と説き始めた。

「そんなのは当たり前、むしろこうなる前から決まっていた事実だね。幾らあの無愛想で可愛げのないあんたでも、猫の前には無力……!!」

 言い切るシロコの目には果てし無き熱意が宿っていて、これ幸いとカナタもこの機に乗じる。

「なるほどな。そういえばお前、着信音も猫の鳴き声にしていたぐらいだし。お前の端末を鳴らしたら無駄な高音質で流れ出したから驚いたよ」

「無駄なって……カナタも聞いたでしょ!? あのときの大音量で流される鳴き声を!! あれ以来、イヤホンを使わないと声が聞けなくなったけど……ていうか、あれってカナタのせいだったの!?」

 正確にはカナタの指示で動いたアステルのせい、だったがそんなことはどうでも良い。

「やっぱりシロコ、お前はあの場にいたんだな」

「そ、れは……っ!」

 シロコの端末を取り戻しに行った学校でのことだ。防犯用の警報が鳴ったおかげでカナタは事なきを得たわけだが、そのタイミングで警備員が通りがかったのはでき過ぎていた。

 まるで誰かが見計らっていたように。

「誰かが助けてくれたんだろうとは分かっていたが、お前だったのか。悪いな、手助けするつもりで手間をかけさせちまって。素直に礼を言っておこう」

 カナタが意地悪くそう言うと素直でないシロコは掴みかからんばかりの勢いで喚き立てる。

「違う違う違うッ!! あのときは、偶々、偶然居合わせただけでわたしはあんたを助けるつもりなんかなくて――」

「上出来だ。よし帰るぞアステル」

「へっ!? あ、はい!」

「――端末を取り戻したいから注意を引きつけようとしたら……って逃げるなぁ!!」

 制止するシロコの声には従わず、カナタは急ぎ足でその場から走り去るのだった。

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