戦争の空を飛ぶ「爆撃機」という希少なテーマで描かれる唯一無二の名作。食べる事が大好きな主人公。生きたい。生きて帰りたい。帰って美味しいモノが食べたい。どんな時でもブレない、どこか温かみのある主人公の生き様と厳しい戦場の空の対比が、どこまでも美しい。
旧日本海軍の一式陸攻を仮想モデルとした小説ですが、当時の海軍航空隊の用語、運用、飛行機の詳細に関して緻密にリサーチし、それに基づいて非常にリアリティーに優れた小説を構成されている技量と才能に感服しました。自作にも期待したいですね!