乙女陸攻、北へ

第5話 あわや墜落

 グゥーン、グゥーンとプロペラが重苦しく回転する音が聞こえてくる。

 プロペラは二、三度唸るように回転すると、それまでの重苦しい動きが嘘であったかのように快調に回り始め、数秒も

する頃にはすっかり元気な「鳴き声」に変わっていた。

「本日の目的地はハエバル飛行場。知っての通り、南領諸島にある飛行場です」

 少し硬い様子で糖子は目の前に並んでいる搭乗員たちに説明をする。

 今朝方、まだ日も登り切っていない時刻に飛行長に呼び出され、寝惚け眼の糖子に言い渡された任務はハエバル飛行場への要務飛行の任務であった。

 任務内容としては簡単で、先日から熱病の元分隊士を乗せて北方の南領諸島にあるハエバル飛行場まで飛び、向こうで新しい分隊士を乗せて還ってくるという極めて簡単なものである。

 問題なのはこの任務は三○八号のみで行われるという事で、それはつまり飛行中の指揮は全て糖子に委ねられているという事だ。機長に任命されてしばらく経ち、慣れてきたとはいえ責任重大である。

 いつもは空中指揮官が行う飛行経路や飛行中の注意なども全て糖子が通達し、それらが全て終わった後に飛行長に振り返った。

「では行ってまいります」

「気を付けて行け」

 敬礼、掛かれ、の号令で搭乗員は三○八号に駆けて行く。

 糖子もそれに続こうとした時、飛行長に「ちょっと待て」と呼び止められた。

「なんでしょうか?」

「昼食の時間だが、今ここで決める。昼食の時刻は一二三〇時(十二時半)だ」

 これには糖子も面食らった。基本的に機上での昼食は機長の判断にて行われる。それを地上で、しかも飛ばない人間が言うのだから変な話であった。

「時刻を決めておかないと、お前は直ぐに食べそうだからな」

「そんな事はないですよ!」

 糖子は抗議したが、しかし飛行長は無視して「復唱」と短く言う。

「昼食の時刻は一二三〇時、終わり」

「よろしい。じゃあ気を付けて行って来い」

 敬礼。

 すぐさま三○八号まで駆けて行き、いつも通り一礼をしてから機内に乗り込む。既に糖子以外の搭乗員は準備が完了しており、糖子が確認を取ると間髪置かずに「完了」の合図が返ってきた。

 離陸線まで移動、出発までの一連の流れを行って三○八号は三番島を飛び立つ。

 高度三千メートルで水平飛行。

 焔雲は基本的に高度三千メートル前後を巡航高度とする。これは焔雲が最高の性能を発揮できるのが高度三千および六千だからであり、この高度で飛ぶと燃料の消費も少なくて済むからだ。しかし六千だと酸素吸入器を必要とする上に極寒なので高度三千メートルの飛行が理想として飛ぶのである。

 さらに付け加えると積乱雲を除けば雲は概ね高度三千メートル未満なので、やはり気流の良い雲上つまり高度三千前後を飛んでいた方が良い。

 飛行してから異常がない事を再確認し、機首の爆撃席に行って航法用具を広げた。決めた時間ごとに爆撃照準器で海面を見下ろし、風向や風速などを割り出して航路図に記入していく。

 今日は長距離飛行である。いつものように狭い空域をグルグル回る哨戒飛行とはわけが違う。しかも単独なので他の機についていけば良いというわけにはいかない。糖子の航法ミスによっては何処にも辿りつけずに海に落ちる可能性もあるわけだ。

 責任重大であるが、しかし糖子に不安はなかった。

 何しろ狭いとはいえ、何度も哨戒任務で単独飛行はやっているし、長距離とはいえ実質的に真っ直ぐ飛ぶだけなのだ。気を付けていれば難しい事は何もない。

 事実、出発から二時間後には何の問題もなく中継地点であるタレンザカン基地に到着していた。

 ここで燃料の補給を受け、あとは目的地のハエバル飛行場まで一っ飛びするわけである。

 ここまでは順調に過ぎる飛行であった。

 燃料の補給は搭整に任せ、航空指揮所に今日の航路についての意見を聞きに行く。

「今日は天候も良いし、風も凪いでいる。気を緩めなければ大丈夫だと思うよ」

 隊付の気象士は簡単に言う。念の為に目的地近隣の天候を無線で聞いてもらったが、向こうも快晴で問題はないとの事である。

「あとは突発的な積乱雲に気を付けな」

「了解です」

 打ち合わせを終え、愛機の元に戻って見ると既に燃料搭載は終了していた。結構な量を入れる必要がある筈だが随分と早い。

 それでも搭整が「満載した」と言うし、疑う必要性もないので直ぐに飛ぶ事に決定した。

「じゃあ出発しますよ、少尉」

 今回の飛行に同行している元分隊士の少尉に声を掛けると、少尉は大義そうに「うむ」と頷いた。

「ん、なんだ。爆弾が搭載されていないぞ」

 少尉が言ったので、糖子は「今回は要務飛行なんですよ」と答える。即座に少尉は眉間に皺を寄せた。

「そんな事では敵艦を攻撃出来ないではないか! 直ちに爆弾を搭載せよ!」

 言いながら軍刀を振り上げる。大きな声を張り上げているが、しかし少尉が見ている先は糖子ではなく虚空であった。

 実は先日来、熱病で頭が少しイッてしまっているのだ。そのせいで無暗やたらに攻撃精神を説き、飛行する機体はみんな敵機動艦隊に向かって行くのだと思い込んでいるらしい。

「はいはい。向こうの基地で補給するんですよー」

 事情を知らない周囲の兵隊の奇異な視線から避けるようにして、糖子は少尉を機内へと押し込んだ。

「待てぃ! まだ爆弾も魚雷も搭載していないぞ!」

「大丈夫ですよー。いざというときゃ体当たりですよー」

 適当な事を言いながら少尉を無理やり機内に押し込む。押し込んだら、あとは手空の者に少尉を任せて糖子はさっさと機体前部に行く。

 三番島を出た時と同様の手順で滑走路まで移動。

 尾輪式の飛行機は地上にいる際、機首が上を向いてしまっているので前方の視界が極めて不良だ。小型機であれば横から顔を出して見る事が出来るが、大型の焔雲ではそういった事は出来ない。そのため主操縦員以外の者が天蓋から頭を出し、風防を叩いて誘導をする必要があった。

 三番島では地上整備員が誘導を行ってくれるのであるが、今はやってくれる人などいない。そのため糖子が天蓋から身を乗り出して指示を出す。

 タレンザカンの飛行場は近隣に活火山があり、滑走路が常に火山灰で覆われているので少し移動しただけで濛々と土煙が上がって視界が極めて悪い。少し呼吸をしただけで肺が土色になりそうな光景で、ゴーグルで目を守り、口元はマフラーで完全に覆わなければならなかった。土色の世界に突っ込んでしまったかのような光景である。

 この火山灰のせいで離陸線は見落としそうになるし、指揮所からの指示を見るのも苦労するし、いろいろと面倒であったが操縦員の腕の良さもあって離陸自体は快調そのものであった。

 再び高度三千メートルまで上昇し、水平飛行。

 飛行後点検を行ってから腕時計を見ると、時刻は十一時半ば。まだ昼には早いが、しかし糖子のお腹は既に文句を言い始めていた。

「そろそろ昼食にしようか」

 糖子が主操縦員――琴音に提案をすると、琴音は「駄目です」と即答した。

「なんで、良いじゃない」

「まだ早いです」

「私が機長だから私に権限がある」

 フンッと糖子は威張ってみせたが、琴音は「駄目です」と再び即答した。

「飛行長に昼食の時刻は一二三〇時にしろと厳命されています」

 思わず糖子は天を仰いだ。

 まさかここまで信用されていないとは思いもしなかった。そんな信用していない奴に何ゆえ機長を任せ、単独飛行をさせたのか。

 いや、まぁ、言われた時間より早く食べようとしたのは事実なのであるが。

「どうせあと一時間程度です。少しは我慢してください」

 琴音にそう言い切られてしまうと、もう取りつく島もない。仕方がなく、糖子は熱糧食を噛んで空腹を紛らわしていた。

 それにしても今日は飛行日和だ。

 地上では肌を刺すような暑さであるが高度三千にまで上昇してしまえば、過ごし易いほどの温度にまで低下する。日差しもそこまで厳しくなく、油断をしていると眠くなってしまうような天気だった。

 時刻一二三〇時。

 ようやく昼食の時間がやって来たので、糖子は食糧担当の搭整に航空弁当を持って来させた。

 大きな主食箱と小さな副食箱。主食箱には五目飯が詰められており、副食箱には玉子焼きと煮物が納められていた。

 大きな魔法瓶には味噌汁も入っており、それを器に注いで渡される。

 さっそく「いただきます」と言ってから、まずは味噌汁を一口。弁当はいずれも保温材、魔法瓶に入っていたので地上と同じ温かさを保っていた。

 味噌汁は粉末味噌をしようした軍隊的な味気ない物であるが、しかし糖子の舌にはむしろそちらの方が合っている。

 三番島で自活された材料を使った五目飯を掻き込み、やはり三番島で買っている鶏の産んだ卵で使用した玉子焼きを口の中に放り込む。煮物はこれまた三番島で摂れた物を使用した、何を使っているのか怪しい代物であったが、しかし味には何も問題はなかった。

 やや味付けの濃い煮物をパクパク口に放り込み、咥内が煮物の味で満たされたと感じると五目飯と玉子焼きを掻き込んだ。

 最後に味噌汁を主食箱に入れ、箱にくっ付いた米を洗うようにこそぎ取る。行儀悪いようであるが、しかし糖子にとっては米粒一つでも残した方が行儀悪い。それに軍隊の食事に体裁は不必要である。

 食事を終え、魔法瓶に入っているお茶を飲んで一息。

「手空の者は昼食を摂るように」

 自分と琴音が食べ終わったのを確認してから、糖子は他の者にも弁当を食べるように通達した。

 良い天気なので昼寝でも出来たら最高であるが、しかし偵察員は糖子一人しか乗っていないので寝るわけにはいかない。しかし長時間飛行している琴音は休ませたかったので、自動操縦装置オートパイロットを作動させて静養させる事にした。

 ちなみに静養というのは居眠りの事である。

 その間の操縦は自動操縦装置に任せて琴音は目を瞑ったかと思うと、すぐさま寝息を立て始めた。恐ろしいまでの寝つきの良さである。

 糖子はその隣の副操縦席に座ると、自動操縦装置の監視をしながらいつもと同じように航法を続けた。風向、風速などは精確を期すために爆撃照準器を使用して行っていたが、別段使用しないでも窓から海を見下ろせば大まかには解る。

 飛行一時間。何の問題もなく、三○八号はエンジンを回していた。

「ん」

 眠い目を擦っていると、遠くの方に巨大な雲が立ちはだかっているのが見えてきた。南方特有の突発的な積乱雲である。

「琴音、起きて」

 揺すると、まるで今までずっと起きていたかのような自然さで琴音は目を開けた。

「積乱雲が出てきた」

 糖子が指を差すと、琴音は「大きいですね」と頷きながら操縦を手動に切り替える。

「上昇で越えられそうですかね」

「見たところ七千くらいまであるよ。酸素マスクは積んで来ていないし、これは迂回した方が良いかも」

 航路図を見ながら糖子は言う。幸いにして燃料は補充してあるから燃料はまだまだある筈だ。

 さっそく積乱雲の右に回り込むようにして迂回路を取る。積乱雲は予想していたよりも大きく、思っていたよりも時間は掛かったがそれでも問題なく通り過ぎる事が出来た。

 さっそく航路を戻し、針路を目的地の南領諸島に向ける。

 そこからさらに一時間ほど。不気味なほどに順調な飛行であった。

「機長」

 暖気でうとうとしていると、不意に搭整に声を掛けられたので振り返った。

「燃料残り一時間です」

「は?」

 慌てて航路図を見た。目的地まであと一時間半ほどの時間がある。

 おかしい。

 計算が正しければ、二時間以上の燃料の余裕があった筈だ。

「補充したんでしょ?」

「いえ、それが……」

 搭整員いわく、タレンザカンではほとんど補充しなかったらしい。

 向こうの主計科に申請を出すのや、整備員に文句を言われるのが嫌でギリギリの分を足しただけだったそうだ。それでもそのまま飛べばギリギリで到着したのであるが、積乱雲を迂回した事で予定がズレたらしい。

「お莫迦! なんで飛ぶ前に言わないのよ!」

 思い切り怒鳴って、糖子は副操縦席を降りて搭整に詰め寄った。

「怒られると思いまして……」

「怒られるのと墜落するの、どっちが良いのよ!」

 思わず眉間を抑えた。

 怒り狂いたいところであるが、燃料搭載の報告を信じて自身で確認をしなかったのは糖子のミスであるし、怒鳴ったところで燃料が増えるわけでもない。

 航路図を見て、何処か緊急着陸できる場所がないかを確認したが、生憎と一番近い場所は目的地の南領諸島である。

「電信」

 糖子が声を掛けると、電信員――飛文が顔を上げた。

「ハエバル飛行場に連絡」

 即座に飛文が筆記用具を持つ。

「我、燃料不足す、墜落の可能性あり」

 続いて現在地と出来るだけ飛ぶ事を電報で打ってもらう。

 どうしようか悩んだところで、周囲に不時着できる場所がない以上、出来るかぎり飛び続けるしか出来る事はない。

 こういう時は不必要な物を投棄するのが一番なのであるが、今日は要務飛行で武装の類は一切していない。そのため投棄する物も限られていたが、とにかく少しでも飛ぶ為に重そうな物は全部投棄した。

 燃料の消費量を考えると、巡航高度を保っていた方が良いが現在の高度で燃料が尽きた場合、降下した際に立て直しをする事が出来ない。仕方がないので、高度も出来るだけ下げて備えた。燃費を抑える為に機速も落とす。

「残りは?」

「三十分程度です」

 航路図を睨めっこする。

 何度見直しても目的地までは燃料が足りない。

 再び飛文に基地まで保てそうにない事を連絡してもらう。向こうからは墜落に備えるので、出来るだけ飛んで来いという返電であった。

「残り十分」

 まだ島は影すら見えてこない。

 どうする事も出来ず、唸っていると遂に燃料計の針が頭上を差した。

 嗚呼、万事窮す。

 だがプロペラはまだ元気に回転を続けており、出力が低下している様子もない。

 そういえば燃料計の針が零になってもある程度の距離は飛べるという話しを思い出した。

 とりあえず基地の方に燃料計は零になったが、しかしまだ飛べている事を連絡し、出来る限り島まで飛ぶ事に決める。どちらにしろ、下手に海上に不時着して鱶の餌食になるような事だけは避けたい。

 航法を誤って変なところに飛んでしまっても直すだけの余力はないので、糖子は天測で機位が正確なところを飛んでいるかを何度も確認し、何度も航路図と睨めっこしてどのくらいで付けるかを計算していた。

 燃料計が零になってから既に二十分が経過。

 しかし祈りが通じたのか、プロペラはまだ元気よく回転している。

「糖子!」

 普段は冷静な琴音が大声を出したので、何事かと焦って操縦席まで行くと琴音が指を差しているのが見えた。

 遠くの方に米粒のように小さな島々が見える。

 大きな本島に、それを囲むような幾つかの小さな島。目的地である南領諸島である。

「やった!」

 思わず糖子は歓喜の声を上げ、後ろでは飛文と搭整が喜んで抱き合っている。

 即座に島が見えた事を電報で打ち、島の上空を一周しながら高度を下げて目的のハエバル飛行場に降下していく。

 だがその瞬間、ガクンと機体が大きく揺れ動く。

 何事かと外を見てみると、嗚呼、なんという事か。燃料の切れたエンジンはついに力尽き、うんともすんとも言わなくなってしまっていた。

「大丈夫?」

 糖子が訊ねると琴音はいつも通りの仏頂面のまま、しかし額に冷や汗を掻きながら「大丈夫です」と頷いた。

「高度五十メートルあるので滑り込めます」

 エンジンの停止した三○八号はそのままサーッと滑走路に降りていく。

 着陸寸前の所で操縦員以外全員が尾部まで走った。焔雲はバランスが非常に悪い飛行機なので、着陸する際に搭乗員が尾部に行って機首を上げる必要があるのだ。全く難儀な飛行機である。

 尾部に着いた糖子がブザーを鳴らすと、そのまま三○八号は滑走路に滑り込む。

 ガクンッ! と一度大きな振動が来たかと思うと、機は速度を落としていき、やがて完全に停止した。

 無事に着陸したのである。

 ヘナヘナヘナと腰が抜け、糖子はその場にへたり込んだ。見れば同乗の少尉も放心状態であり、飛文は搭整と抱き合って喜んでいる。

 放心状態で三○八号から降りると、飛行場の整備兵や指揮官たちが集まっていた。墜落の可能性ありという連絡を聞いてだいぶ心配していたらしい。

「ご迷惑をおかけしました」

 指揮官たちに頭を下げる。何かしら怒鳴られると思っていたが、しかし予想に反して「無事で良かった」との言葉を頂き、反省と後悔の念で思わず目が潤んだ。

 搭整も燃料搭載をサボった事と居眠りをしてしまったというミスを犯したからか、大粒の涙を流しており、搭乗員からも散々小言を言われていたがそれでも到着したから結果オーライという様子である。

 そして到着した途端に空腹を感じ、指揮官に報告をしている最中にグーッと腹の虫が「早く飯を寄越せ」と文句を言い始めた。途端に指揮官たちの中で笑い声が起こる。

「いやいや、こんな目に遭ったのに豪胆な腹だ」

 指揮官たちはひとしきり笑った後に主計科が航空増加食を準備していると教えてくれたので、糖子はもう一度深く謝罪の言葉を言ってから食堂に行こうとして――――足を止めた。

 踵を返し、そのまま三○八号に向かう。

 思えば燃料が切れてもこうして飛んでくれたお蔭で到着する事が出来た。両手を合わせ、深くお辞儀をする。

「ありがとうございました」

 頑張ってくれた三○八号に感謝の礼を述べてから、糖子は今やった事を忘れたかのような軽い足取りで食堂へと向かっていった。

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