俺は天国と地獄があるってのを信じてる。
ミズタカ
俺は天国と地獄があるってのを信じてる。
こいつらは飯が食いたくて
買い物していくんじゃない。
ただ、流れで買っていくだけだ。
そこの店の
そこの棚に
陳列されてる
多少の個性を許された食い物の中で
めちゃくちゃに
これが食いたい!
っていうんで買っていくんじゃない。
本当に、ただ買っていくだけよ。
考えちゃいないのさ。
脳みそ腐ってるから。
神よ、こんな下らない
人間とかいう奴らの社会を作って
あなたは何がしたかったんだ?
しかも上から見ているだけで
責任はこっちに丸投げ。
病気で死んでも自己責任。
金が無くて飯が食えず
ふろに入れなくても自業自得。
さすがにこれじゃあんまりだろう。
貧しくさせられたんだ、俺達は。
労働しろと突きつけられているんだ、俺達は。
よって、脳みその腐ったこの客たちは
店員に勘違いも甚だしい
でかい態度を取りながら
日本人、外人関係なく
金を投げてきて
買ったメシをぶん投げてきて
こっちが袋詰めしているのを
ポケットに手を突っ込んで
クソキモイばか面を晒しているなんて気付かず
イラつきながら待っている。
丁寧に渡そうとすると
レジ袋を奪い取りながら
出入り口に向かっていく。
あのさぁ…。
タバコの番号をけんか腰で言ってくる男。
財布を高速で開け閉めして、金を文投げてきて
出来る女だと自分にうぬぼれてる女。
小声でごにょごにょと喋るから
何ておっしゃったのか聞き返すと
逆切れしてくる高齢者。
学校の犬になり下がってる学生さん。
ヤクザな為りで威圧をかけてくる20~30後半までの
だせえ男共。
馬鹿なんだよ、こいつら。
俺達は真面目に取り合わず、
あえてでかい声を腹から出して
流して
接客を終わらせる。
てめえらはどうぞ勝手に生きて
その辺で死んでくださいよ。
長生きしたってあんたら、
そのうちひょろっひょろの
糞をまきちらすジジイやババアになるんだから。
今を楽しむなら勝手にしやがれよ。
止めねえから。
自己責任だよ、人生。
誰も怒りやしないから
好き勝手すればいいじゃん。
ただ、死んだらどうなるか
…わかるよな?
俺は最近、他人を
天国に逝ける人間か
地獄に落ちる人間かで値踏みする。
地獄に落ちる面と態度、行動のやつには
1ミリも近付かないし
俺の人生の時間も使わない。
そこの職場も離れる。
そうやって人生を使うのは勝手だろ?
てめえらだって勝手に生きてんだから
文句は言いっこなしだ。
趣味と同じだよ。
他人に対して謙遜しない奴らは
死んだら地獄に落ちるよ。
俺は仏教は面白いこと考えてると思うし
そういう制度があった方が
生きてる間に
誰にも見られずとも良い行いを
積み重ねてきた人間たちが
ようやく報われるんだから。
存在して然るべき制度だよ。
死んだ後の流れなんてだれも知らない。
誰もが好き勝手に生きる。
迷惑省みず車、トラックを
朝昼晩問わず走らせる。
そんな奴らは死んだ後
やばいよ?
会社の総務の方も
運転手たちも
両方揃って地獄行きだよ。
好き勝手やってんだから。
例えば
トラックの運ちゃんで天国に行きたいなら
コンビニ店員とかにも丁寧な言葉遣いをし、
休日はボランティアに参加するとか
そういう行動が必要なんじゃない?
答えは自分で出せよ、大人なんだから。
だから、自分の生きてるうちの行動は
死んだ後の値打ちにピッタシかかってくるぞ。
どうするかは自分次第。
それだけだよ。
お互い天国に逝けるように
頑張って生きて行こうじゃない。
そうすりゃ生きてるうちの世界の方も
自ずと良くなっていくでしょ。
俺は天国と地獄があるってのを信じてる。 ミズタカ @magma
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます