羽間さんだけが、約束の場所に来た。あとは誰も姿を現さず……
寂しい思いを味わってしまいましたね。
けれど、自分一人がその思いを大切に抱き続けることができていた、ということには、寧ろ胸を張っていい。そんな気がしますね。
適当になかったことにできてしまう、流せてしまう、他人任せにしてしまう。誰かとの約束をそういう風に無下にすることなく、時間を経ても大切にできる。そういう気持ちこそが、物語を紡ぐ力になっているのだと、そんな気がしてなりません。
作者からの返信
胸を張っていい。その言葉に救われました。
冬になるとあの日の寒さがよみがえるのですが、aoiaoiさまのコメントを思い浮かべれば乗り切れそうな気がします。
本当にありがとうございました!
なるほど、お辛い経験をなさったのですね。
……と申し上げるのは簡単ですが、二十歳の正月に何があったのか、記憶の片隅にしか残っていない僕のような人間が口にするのは、あまりにも野暮というものでしょう。無責任ともいう。
しかし、僕がこのページを拝見して印象に残ったのは、その後のお言葉です。
この現実を創作の糧にしようという、羽間さんの意志、意欲というものが、非常に強く胸に刺さりました。
「私は過去を捨てた男だ!」by.シャア・アズナブル@実妹との別れにて
なんて名言がありますが、僕の場合、「世の中嫌なことばっかりだい!」と決めつけて、《過去の実体験》という引き出しを封印している節もあります。
そんな経験を、敢えて『腕の見せどころ』というページ名で綴った羽間さんは、勇気のある方なのだと思います。
それがあくまでも「勇気」であり、「蛮勇」「無謀」とならないのは、羽間さんご自身の人徳といいますか、周囲の方々を気遣われる姿勢の表れではないかと、勝手ながら想像しております。
でも、過去と向き合うのは気が引けるなあ……。僕の場合は、ですが。
人生、なかなか上手くはいきませんね(笑) って、妙なまとめ方をするあたり、我ながら歳をとったなと思います。中二病なのに(おい
作者からの返信
当時は誰も来なかったことがショックでしたが、このエッセイに書いてからは多少なりとも傷が癒えた気がします。嫌な思い出になった一夜は、もはや深く引きずるものではなくなりました。言葉の力はやはり偉大ですね。
シャアの名言を持ち出された、岩井さまのコメントが心に沁みました。励ましてくださり、ありがとうございました。