第6話
twitterよりもInstagramの方が、触りやすいのは理解できる。何も考えなくてもいいからだ。文章を読む労力を使わなくていいし、そこからダイレクトに迫ってくる感情に食われなくていい。
写真を流し見て、何も考えない人は、こんなものだろうって自分を認めてしまえるのだと思う。怖い。こんなものだろうって、平気でナイフで振り下ろせる強さをもちあわせている。こっちの心の中は血まみれだよ。
周りを変に俯瞰して眺めるのは、別に大人になって穢れきったからじゃない。
子どもの頃から、変だった。何で自殺がこんなに責められるのだろうとか、その人の頑張りが目に見えたらいいのに、結果だけ見ては分からないことが多すぎるんじゃないかとか、そういうことを考える気持ち悪い子どもだった。今は、自殺が認められない理由も、結果がものをいう理屈も、分かるけれど。
そんなわけで、楽しければいいと思っているだけのタイプが苦手なのだ。可愛くないし面白くもないけれど、どうしても苦手なのだ。そして、私はそんな自分が嫌いで、自己嫌悪に溺れそうだ。
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