第5話
好きになれる人のストライクゾーンが狭い。
誰でもいいんでしょ?とか言われるけれど、大間違いだ。寝る相手にだって、それなりに人間性を求める。間違っても差別的な人や攻撃的な人とは一緒に居られない。別に良い人を気取っているわけじゃない、傷つきたくないだけ。
友達になると、よりストライクゾーンは狭まる。人が元々持って生まれた変えようのない見た目や特性を非難して喜ぶ人も、自分の痛みには敏感で他人の痛みには鈍感な人も、自分の存在価値を確かにするために他人を蹴落とす人も、見下す人も、嫌いだ。人が傷つく言葉を想像出来ない人も、目の前の人を見たままにしか受け取らず、背景にある悲しみや苦しみに寄り添えな人も嫌いだ。...嫌いな人が多すぎる。
彼氏は、よく分からない。でも、ひとつ言えるのは哲学的なことを話せて、自分なりの倫理観を多少なりとも持っている人でないと嫌かもしれない。
こういう私のような人間を、人が偽善者と呼ぶ。偽善者でも何でもいい、嫌いなんだ。傷つきたくない。私は、私が嫌いな人間に、なりたくない。
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