第3話
本当はどう思ってるの?って聞きたくなる。私のこと、好き?都合がいいと思ってる?穴だと思ってる?私は...、
何も言わない。何も言えない。
ただ、本当にどうでもいい話を、する。
さっき、この人とセックスしてたの、本当に?みたいな、気持ちになるくらい自然に少しだけ笑って、タバコを吸いながら、お腹を引っこめる。好きだとか好きじゃないとか、コイツより私の方が、そういうのどうでもいいからって思ってるのかもしれない。思ってるって思いたいのかもしれない。
その手に頭を撫でてもらってた頃、私は今より幸せだったか、思い出せない。
...これくらいがちょうどいい。クズだ。昼間の眩しさが遮光カーテンの隙間から漏れる。
ZIMAの空瓶が2本、テーブルの上にたっていて、これくらいの量で私を呼びつけるなんて、アルコールも泣いちゃうくらい、安っぽい。なんかもう、分からない。
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