第二章 森に住む者

黄昏のプリンセスと呪われしアリス2

第2章「森に住む者(もりにすむもの)」


「この森から出て行け!不届き者!」

「痛いよー…助けて…」

ちょっと!あの子バットで叩かれてる!助けないと…

「何をやっている?サリー、マリー…」

あれ?アリスさんの知り合い?もしかしてこの森に住んでる人?

「双子のサリーとマリーだ…親は女子が欲しかったらしいが二人共男子だった為女のような名前をつけてこの森に捨てたらしい」

ひどい…こんなに小さい子を捨てるなんて…でもこの子のこといじめるのはダメだよ!

「アリスお姉ちゃん!こいつすぐ泣くからムカつくんだ!だから叩いたらまた泣くし…」

「そうそう!アリスお姉ちゃんもなんか言ってよ!」

は!?それはダメだよ!いじめだよ!やめなきゃ!って双子はそんな私の言葉を聞きもせず…

「大丈夫か?ユリ……サリー、マリー…謝れ…」

「え?なんで!」

「いいから謝れ…!!」

うわー…アリスさん凄い気迫…見てるこっちまで怖いよ…

「う、…うわーん!ごめんなさいぃ…」

「ご、ごめん…なさい…」

うわ、二人共泣きながら謝ったよ…すごいなーアリスさん…

「アリスさんはすごいですね!」

「そ、そうか?…別に…そんなこと…」

あれ…アリスさんもしかして照れてる?赤面してるよ…可愛いー!

「せ、赤面なんて…してない!」

またまたそんなこと言って〜…

「姉ちゃん!マリー!サリー!ユリ!」

ん?遠くの方から声が…黒い髪に赤い目…それにジーパン的なのに緑のパーカー…って君は誰?

「弥生姫…こちらは…」

あー!待って!私、姫じゃないから!普通に弥生って呼んでください!

「わ、わかった…弥生…こいつは弟のアークだ」

へぇー!弟…でも似てない気が…というか全然似てなくない?とは言えず

「お前…何者だ!城下町の者か?…また姉ちゃんを騙す気か!」

ちょっと待って…今…城下町って言った?

続く… 次回…城下町と王子様

(じょうかまちとおうじさま)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る