一緒に過ごした幸せな日々は描かれていませんが、センの様子でいかに濃密な期間だったのかがわかりますね。
彼女の死後にグランパさんがセンの元を訪れますが、
寂しかったのはグランパさんなんだろうなと。
読後感が良く、素敵なお話でした。
作者からの返信
お訪ねくださりありがとうございます♪
書いていた時にも、どの場面を切り取るかだいぶ悩んだものなのですが、楽しんでいただけましたのなら嬉しいです^ ^
良いことばかりではなかったでしょうけど、それを補ってあまりある素敵な思い出の日々だったのかなぁと。グランパも永遠組なので、寂しかったでしょうし、気にかけていたのでしょうね!
この作品のスピンオフが一つありまして、二人が一緒に過ごしていた頃のエピソードが書かれています。企画で読むものもたくさんおありと思いますし、気になって気が向いた時にでもよかったら^ ^
ありがとうございました!
「記念の日には、林檎のパイを」
https://kakuyomu.jp/works/16816700427323535685
はじめまして、水ぎわと申します。
このお話は、しみました。
「愛しい者を想おもって過ごす、冬」
これを悪くない、と思えるのは。時空を超えた寿命のある氷狼だからでしょうか。
いつか人も、こう思えるようになるのか。
こう思える境地に至れるのか。
水ぎわ、いま個人的に「最果ての地」におります。
いつか冬も悪くない、と思えるまで。
じっと過ごしたいと思いました。
作者からの返信
こんにちは。コメントありがとうございます^ ^
かれ自身がこの出会いの前には、思い出のひとつもない生でしたので、想える相手と、そこからつながる命の流れを、温かい気持ちで思いめぐらせることが「悪くない」のだろうと思います。
現実でも、人や人以外の出会い別れの中で、そういうことってあるので。この先二度と会うことないとわかっていても、悪くない出会いだったと思える経験もありますね。
凍りつく北を出て今は南にいる私は、冬が楽な反面、年中日差しと花粉症に悩まされております。早く色々なことが収束して帰省できるようになればいいなぁと願いつつ、私も頑張って春を乗り切ろうと思います。
はー、切ないお話でしたけど、流れる時間が異なるもの同士がいっしょにいるには、この手しかないのでしょうね。
情景から感じる冷たさと葉別の暖かみが、胸に残りました。
作者からの返信
異類婚姻っていろんなパターンがあると思うのですが、この二人は、こういう道を選んだようですね。セレーンは人間が大好きなので、憧れのようなものも持っていたのでしょう……^ ^
架空世界に限らず、出会いと別れってそういう面があるのかなぁって。書きながら、二度と会えない亡き人を想ったりもしておりました。
お読みくださり、星評価もありがとうございました!
悪くない話、いや六千字未満という驚異の文字数を加味すればほとんど有り得ないレベルの完成度だと感じました。
ただ一つ引っかかる点があります。読者からすれば数行前までみなしご同然だった少女が唐突に従者から「お嬢様」と呼ばれる待遇に変わっている所です。
恐らく理解ある富豪の養子になったという感じなのでしょう。それならそれで竜族の男に「この館の主が才能のある後継者を探している」とかそういった風に説明させるべきかと。それで違和感はなくなり話が繋がります。
非常に勿体ないと感じたので指摘させて頂きます。
では、企画の参加ありがとうございました。
作者からの返信
丁寧に読んでくださいまして、ありがとうございます!
短編を描くというのが苦手でいつも悩み手探りなのですが、この作品はお気に入りの一つなので、褒めていただけてとても嬉しいです^ ^
ご指摘の点、ありがとうございました。
ここで年代ジャンプが挟まっているので、前編と後編の形にして冒頭ちょっと書き加えるのも、わかりやすくなっていいかもしれない……と思い立ちました。
今すぐに良い一文は思いつかないので、お休みのときにじっくり向き合ってみたいと思います。
こちらこそ、企画の主催ありがとうございました^ ^
『ぬくもりすら与えられぬ自分の身体が、今は切なかった。』
氷狼だから仕方ないこととは言え、切ないですね。
こういうファンタジーならではの切なさが出ているのって素晴らしいと思います。
また、種族を越えて心が通じることと、異種族だから越えられない壁(寿命)の対比がいいなと思いました。そしてただ越えられない壁としてあるのではなくて、それを受け入れたうえで、最大公約数的な救いがあるのもまたいい。
こんなに冷たい景色を見せられたのに、心はぽかぽかと温かくなりました。
ありがとうございました。
作者からの返信
丁寧なコメントとレビュー、ありがとうございます!
生き物の体温調節機能って不思議だよなぁって、常々思っておりまして。温かさは優しさを連想させるものですから、やわらかな生き物の姿を取っているのに体温がないっていうのは、とても寂しいことだったと思うのです。
ファンタジーにおける寿命問題、他の作品とかでもいろんな形で答えを描いていますが、今作ではこういう形になりました^ ^
想い出もまた、温かいものだと思います。
お寄り下さいまして、ありがとうございました!
詳しく書かれていないけど、人となって過ごした短い時間があったことが優しくてそしてほんのりと少しだけ切なかったです。
そして九つの神様の名前が凄く素敵!
闇の妖精猫が一番気になりました!
作者からの返信
がっつり練れば長編書けそうな設定もあるのですが、書きすぎると切なさが増すので、あえて短編で……^ ^
永遠に抱く孤独が、わずかな時間だとしても温かい想い出を抱えることで、少し癒されればいいなぁと思います。
妖精猫はルビ振るならケット・シーになるんですが、Dhuelio(デュエリオ)という名前の尻尾が二本ある黒猫です。人間形態は、男性にも美女にもなれるという。月音さん好きかも?
大変すてきなお話を読ませていただきました。
羽鳥さんは、異種族間の恋愛の表現がうまいです。異種族間の場合は寿命問題は哀しい結果となるお話が多いですが、それを乗り越え永遠のハッピーエンドの物語に昇華するとはさすがです。
自分の発想ではなかなか辿り着けないお話でした。
作者からの返信
目に留めてくださって感謝です!
一昨年のカクコンに出した作品ですが、冬に読むにはちょうどいいかなと出してみました。
種族、寿命の違う者同士が愛し合うには、避けられない問題ですよね。私が書く作品にも色々なパターンがあるのですが、これも答えの一つかなぁと思います。
たとえ一時でも、想い出は消えたりしないのです^ ^
hugo様の企画から参りました、湊波と申します。
元々、はとり様の書かれる砂の伝説に興味があってですね…でもなかなか時間が取れなくて。。
その中で本短編を見つけたものですから、すぐに読んでしまいました苦笑
異種族との恋…は寿命問題がつきまといますよね…。でもこれ、切ないんですけど、当人達的にはハッピーエンドというか。こういう物語も悪くないよなぁ…と…あぁでも、やっぱり二人で生きて幸せになってほしい!と思うのは、読者のエゴですね…。
短編ながら世界観もしっかりしていて(しかもその設定を読むのが苦じゃなくて)、書き手としても勉強になりました…。脇役のキャラ、それほど会話量が多いわけではないと思うのですが、個性がちゃんと立っているのでしょうね…なんというか、彼らには彼らの物語があるんだろうなぁ、と感じさせてくれるというか。物語の広がりを想像できて、すごく素敵です…!
作者からの返信
お読みくださり、星プレゼントも、ありがとうございます(^^
砂伝は長編ですからね……! 三部構成で、各部ごとにきっちり結末付いているので、お時間取れたときにぜひご覧くださいませっ。
どちらも異種族恋愛を描いたものなのですが、砂伝は永遠の愛、恋歌は刹那の愛、対称的になってます。純愛にもいろんな形がありますよね……そしてどちらにしても試練はつきものですね。
同じ世界のいろんな断片を切り取る書き方が好きで、このサイズの短編はまた書きたいなーとも思ってますので、見かけた時はまたお付き合いくださると嬉しいです(^^
ありがとうございました!
セン可愛いですなぁ。
優しくて白い魔物、もふもふ……。
想像しただけで癒されます。
彼の優しさや抱えていたさみしさに触れたからこそ、彼女も生きるために頑張れたのでしょう。
別れは悲しいけれど、一緒に過ごした思い出はかけがえのないもの。
センも以前のようなさみしさではなく、愛しい人の思い出を胸に抱きながら永い時を生きていくのですね…。
作者からの返信
白い獣は可愛い……翼付きならなおさらですね!
優しさを受け取って、それを力に彼女も優しく強く育って、やがてはそれを彼に返すのです。
愛おしい人との想い出があれば、どんなに永い眠りだって寂しくはないのです(^^
といいつつ、お人好しのセンのことですから、出会った誰かをまたお世話したりもするのかもしれないですね。
小説面白かったです。寒々しいのに確かに暖かくて読後感が良かったです。素敵な物語でした!
作者からの返信
コメントと評価をありがとうございます!
寿命の違うもの同士の恋愛譚、ひとつの答えになっていればいいなぁと思いつつ書いておりました^ ^
楽しんでいただけたようで嬉しいです。ありがとうございました♪