第12話 決着の時
「ふん。クソにも劣るガラクタだな」
腕を組み、下からトリニティを睨み上げるララ。
しかし、トリニティは笑顔のままで返事をする。
「ララちゃん。予想通り、いや、予想を大幅に上回る性能です。良い映像は撮れましたか」
「ええバッチリデス。トリニティさん。ご協力に感謝いたします」
先ほど出会った隊長らしき男が返事をした。
「紹介しよう。この方はハリウッドの映画監督でスティーブ・ハンバーグさんだ。ララちゃん主役の映画を撮るから協力してくれと頼まれたんだよ」
トリニティは臆面もなく話す。緋色は三谷博士も共謀者ではないかと疑ってしまった。緋色の怪訝な表情を読んだのか、ハンバーグ監督は笑顔で答えてくれた。
「ハハハ。緋色君気が付いたネ。三谷博士も協力してくれたのだよ。それと君の学校の校長先生。田中義一郎サンも快諾してくれたんだヨ」
「あんなことして自衛隊が動かないはずはないだろう。というか、自衛隊にも協力してもらってるんだけどね。君たちの教室へ行ったのは俳優さんだよ」
ハンバーグもトリニティも笑顔で緋色に握手を求めてきた。緋色は素直に手を握るのだが、ララは渋い表情をしてギリギリと歯ぎしりをしていた。
「三谷の奴め。奴のキ〇タ〇は絶対蹴り潰してやる」
何故か復讐心に燃え上がっているララだった。
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