第11話 ララちゃんvsゴリラロボ

 姿を消したララはパンゼの背後に周り尻を蹴飛ばしていた。

 パンゼは前のめりになって倒れる。


「硬い尻だな。尻は柔らかいものだと決まっているぞ。ねえ、お兄ちゃん♡」

「そ、そうですね」


 緋色はこの時、ララの言葉遣いが緋色に対してだけ妹属性になっていることに気づいた。兄として慕われるのもいいが、毒舌で貶して欲しい欲求にも駆られる。


「ねえお兄ちゃん。後でララの柔らかいお尻、触ってね♡」

「ああ、ララちゃんが良ければ」

「じゃあ約束ね。お兄ちゃん♡」


 笑顔で話すララに見とれる緋色。頬は真っ赤に染まっている。


 起き上がったパンゼが、再びララに攻撃を仕掛けるが、素早い動きのララを捉えられない。そしてララの蹴りでパンゼは再び倒される。


「まさかこれほどとは……火器の使用を許可する。その小生意気な人形を破壊しろ」


 パンゼの三つ目が再び点滅する。両肩と胸、そして両腕の装甲が開き機関銃が顔を出す。計6丁が同時に火を噴いた。

 その銃弾もララには命中しない。

 神速ともいうべき高速で移動するララ。

 ジャンプして、雷をまとった右拳をパンゼの頭部に打ち込んだ。


 丸い三つ目の頭部は跡形もなく消え去り、パンゼはそのまま仰向けに倒れた。

 ララは全身に雷をまとい空高くジャンプする。そしてそのままパンゼの腹の上に着地した。

 パンゼの腹部には大穴が開き、その雷撃により全機能は停止した。


 着地の際にスカートがめくれ、ララの下着の柄がはっきりと見えた。緋色はそのイチゴ柄を一生忘れまいと硬く決心したのだった。

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