第4話 メルトダウン
「やだあ~羽里ちゃんのエッチ!」
「へへへ。逃がしまへんでえ」
「ああん。そこダメ。くすぐったいの」
「はあはあ。クンカクンカ。星子ちゃんいい匂い」
何という破廉恥な。しかし、とても羨ましい。
緋色の動力系の温度は一気に5000度も上り排熱が追い付かなくなった。
『異常加熱を検知、システムを強制シャットダウンします。危険ですので整備士またはレスキュー隊以外は近寄らないで下さい』
自動でシステムアナウンスが流れる。緋色は何故自分が過熱しているのか理解できなかった。緋色の意識はそこで途絶えた。
OSがシャットダウンされ緋色の動作は停止した。
「あーこの逞しいロボ素敵だね」
「星子ちゃん触ったらダメ。火傷するよ」
「でも触りたい。木の枝でつついてみようか」
「ダメだって。ほら火が付いちゃった」
「ホントだ。すごく熱いんだね」
学校には消防車と緊急冷却材を装備したレスキュー隊が駆け付けた。
緋色の冷却は成功し、彼のOSも程なく再起動された。
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