時代は現代よりも少し前。「カスタアドクリーム」がまだ新しい物だった頃。 主人公の脳裏には、いつもパアン、という破裂音が響いていた。 しかしその破裂音の音源はいつも分からないままだった。 そんな主人公の日常を、主人公の視点で切り取った作品。 肉屋に群がる人々。カスタアドクリーム。カフェ。怯えたような店員の目。 人でごった返す小道を抜け、バイクにまたがる。 ただそれだけの描写に、情景が乗る。破裂音がリズムを付ける。 是非、御一読下さい。