第5話 過去の僕へ

ピピピピ


暖かな光がカーテンの外から差し込んでいる

僕はまだ眠たい気持ちを抑えベッドから這い出てアラームを止めた


「あ〜眠う〜」


二度寝に興じていたかったが、せっかくの

休日にそれはそれでもったいない気がする


「おはようございます!」


「おはよう恵」


一方恵はとゆうと朝から子犬のゆうに元気で


手早く朝食を済まて自分の部屋に戻る

何気なくスマホのメールを確認していると一通のメールが来ていた


「珍しいな」


メールは男友達しかいないせいか滅多にこない、また他の可能性があるがそこは目をつぶってもらおう


差出人を確認するがそこには空欄で何も書かれてない

不審に思ったがとりあえずメールの内容に目を移す


伝えたいことは山ほどある...


でもとりあえず女神に伝えてくれ


俺はこの結末に満足してる


このままでも良いんだ




「なんだこりゃ」


こんな痛々しい黒歴史モンの文章送りつけてくるとかどんな厨二病だよ


ただ、もしもの場合が考えられる

女神の事を知っていてこれを送りつけた可能性があるからだ


「恵、このメールどうゆうことか分かる か?」


近くで寝転がっていた恵にケータイを突き出す


少し長い時間眺めていたがやがて目を離し


「いや〜ちょっとわかりませんね」


いつも通り笑った


「そっかーやっぱ知らんか、ごめんな妙なこと聞いて」


「いえいえ、良いですよこれくらい」


「にしたって暇だなー」


いくら時間がもったいないとはいえすることがないのでは意味がない


「近くを散歩なんてどうです?」


「それもたまには悪くないな、行くか」


「はい!」


ゆっくりと体を起こし外へ出るための準備を

する


「「いってきます」」


二人揃って外へと出た


外は今日も暖かかく、日が出ており絶好の

散歩日和だ


「そう言えばお前宿題とか分かるのか?」


すると女神は自信ありげに頷く


「なんたって女神様ですからね!

そんな物魔法の力でちょちょいと!」


「せけえ!今度俺のもやれ!」


「ダメですよー宿題は自分の力でやんないと力になりませんよ!」


「説得力ねー」


などとくだらない会話をしながら知ってる道を歩く


しばらく歩き少し街の方に入ると

知ってる顔がこちらに近ずいてくる


「あ、火乃香さんだ」


「え?」


すると火乃香さんもこちらを見つけて

笑いながら近ずいて来た

この頃の僕達学校で会話したことないのによく話しかけられるな

さすが火乃香さん!コミュ力高い!


「こんにちわ、忍くんと恵さん

単刀直入に聞くけど二人ってもしかして付き合ってる?」


「いやいや、付き合ってないよ!?

だよな恵!」


「う、うん!付き合ってないよ!

たまたま歩いてたら偶然会っただけ!

火乃香さんは今日どうしたの?」


「今日は、ちょっと服を買いにね」


手を腰に当て服をアピールする

あまりそうゆうことに疎い僕がパッと見てもしっかり考えて買ってるのが分かる

色は華やかで服の素材から違う


「なるほど、すごく素人意見だけど似合ってるよ」


「もー、そうゆうこと言うのは好きな女の子だけにしときな」


少しふざけた口調で大人っぽく言われる


「あ、うん分かった」


「でもまあ嬉しかったよ」


「そっか、それなら良かった」


「良かったらさ二人も一緒に買い物付き合ってくれない?」


「私たちもですか?」


「迷惑だったらいいんだけど...どうかな?」


「全然構いませんよ、ね忍くん」


「ああそうだな、俺たちこの後全然予定ないんだ」


「ありがとー!じゃあ早速行きますか」


3人で並んで歩き始めるが自然と真ん中になった

両手に華とはまさにこのことだ





「いや〜買った買った」


「買いすぎだよ....」


火乃香の持ちきれなくなった分も現在持っている


「そうですよ火乃香さん買いすぎです」


「いいのいいの、お金はある時に使わないとね〜」


「高校生のセリフじゃねえ...」


一通りのショップを回り終え少しお疲れムードだ


「この辺りで少しどこかの店で休まないか?」


「そうね、少し休憩しましょ」


「二人ともどこか候補はあるか?」


「ん〜メイド喫茶!」


「どこで覚えたか知らんがやめような〜」


「忍君の持ってる本から!」


「少し黙ってよーか恵さん!」


思いっきり口をふさぐ


「そ、そうだ!火乃香はどこがいいん だ!?」


「そうだな〜、私はあそこのラーメン屋がいい!」


「お前男っぽいな...」


「いいじゃない別に、あそこ女の子一人だと

入りずらくてね」


「なるほどね、じゃあ行くか」


「ありがと〜、そうゆうとこ好き!」


「ちょっとお前!そのセリフこそ気になった男に使え!」


「友達としてね!」


「あーはいはい、そうゆうことね」


「へへ、驚いた?」


「ああ、驚いた驚いたよ!」


照れて少し早く歩く


「あ、待ってよ〜!」


「あの〜そろそろ離してくれませんか?」


「あ、ごめんごめんつい忘れてた」





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