第13話 陽一の1日

 「おい、起きろ。遅刻するよ。今日は誰だ?」

「ボクか…」

「陽一か、わかった。今日は鏡を10分以上見ずに学校へ行きなさい。」

またこれだ。ボクはそんなに鏡は見ない!!!

「いただきます。」

朝ごはんを食べ、ボクは洗面所に行った。歯ブラシをして、いつも玲歌がやっているように髪を結んだ。でも…

「うーん、やっぱりこっちの方が…ほら!」

ー20分後ー

「あっ、でも。うーん…」

「陽一!!!!」

「わっ!なに?びっくりしたぁ~」

「何分間そこにいると思ってるんだ!10分以上鏡を見るなと言ったろ!遅刻するよ!」

「わかったよ、もう行くって!」

学校に着くと、

「あっ!あっ!!陽一。」

とつむぎちゃんが言った。斗馬くんが黒板に『陽一』と書いた。すると一番仲のいい英助えいすけ

「おー、陽一!待ってたぜ。」

といいながら近づいてきた。

「最近よく出るなぁ。」

と斗馬くんが笑ってる。そのあとの授業でも先生たちが

「あ、陽一くんね。」

と呆れてる。家に帰ってもお父さんに呆れてる。嫌だなと思いつつもやっぱり外は楽しいなと思いながら寝た。

ちなみに、学校のみんなは鏡を見ていた分の時間分遅く行くため陽一だと判断した。

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