2章 - たとえ拒まれたとしても。
刺繍
18
「はぁ……、よかった。おとうさまに見つからなくて」
青年と別れた後、白火は大急ぎで家に帰った。幸い、白火より前に朧と父親は帰宅していなかった。2人はつい先程帰ってきたところである。
(バレてたらお説教どころじゃ済まないよ…)
はぁー……と盛大に溜め息を吐く。
「!」
柔らかい布が左脚に当たる。それはさきほど青年に巻かれた純白のハンカチ。その下にある患部はもう痛くない。
(薬なんて何ひとつ塗っていないのに…)
白火はそっと巻かれたハンカチを解いていく。
「―――――!!!!!!!」
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