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「…失礼しまーす」
白火は軽くドアを3回ノックしてから居間のドアを開け、そぉっと恐る恐る中に入った。
「来たか。まぁ、座れ」
父に促され、白火はテーブル越しに彼の正面に着席した。
「おとうさま、お話って……」
白火は恐る恐るきいてみることにした。
父に
「鬼のことよ。近頃、氷滝の集落付近に出没してな。襲撃を受けたという話はきいていないが、我が集落周辺に出没し、こちらを脅かすような
(……ということは、吸血鬼たちの不穏な動きが原因?)
「白火よ」
「はい」
「集落から1歩も出てはならんぞ、良いな?」
(…やっぱり)
白火の予測通り、集落外へ出ることを許されることはなかった。
「……」
「どうした」
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