04

窓の外には、次期長であり集落に縛られる自分とは違い、果てしなく続く空を自由に飛び交う小鳥の群れ。ときどきさえずりながら自分の前を飛び去っていく。


「集落を出て、あんな風に自由に行動できたらなぁ……」


 机の上で腕を組み、項垂うなだれる。


「1度だけでもいいから、集落の外に出てみたいなぁ…」


 募っていくのは、外への憧れと、自分とは違いへのちょっとした幼稚な嫉妬。

 集落の外へ出られること、それが如何いかに幸せなことであるか……。



 ―――――コンコンコン。


白火はくびぃー!」



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