絶望
それから数日後・・・。
僕達は僕達なりに、近くの町の
その間女の子はというと、
でもどこかに行くでもなく、ずっと僕の近くにいた。
そして明くる日、現実世界の人が天使のお
「お久しぶりです。」
空を見ると、天使が
「皆さん長い間本当にありがとうございました。
私の身勝手な呼b・・・。」
全員が天使のお言葉を聞いている間、僕達二人は最後の
それぞれ違った武器・防具を装備していて、どの人も戦士の目をしていた。
「・・・、それではそろそろ本題に入ります。
上の方の
改めて、50年間ありがとうございました。
本当に感謝してもしきれない程です。
・・・、それでは
メリック・トリート・ファイン!」
天使の呪文により、現実世界の人間の体が光りだした。
たった数日間の異世界生活だったけど、ここでの復興の際に仲良くなった異世界人も沢山いた。
そんな人達とももう会えないと思うと、急に悲しくなった。
僕はいつも流さない涙を流しながら
さよならって、こんなに悲しいんだな。
「・・・、あれ?」
他の現実世界の冒険者が光に包まれて現実世界に続々と帰っているのに対し、僕の体には同じ光が
・・・そして、全員帰ってしまった。
「天使様!
僕も現実世界の住民なんですけど!?。」
泣いている天使に対し、僕は自分の感情が抑えきれなかった。
「君は確か、一番最後にこっちに来た子だよね!
手違いで呪文がかからなかったのかも!
ちょっともう一回やってみるね。」
何か急に性格変わったような・・・。
まっいいか!
「メリック・トリート・ファイン!」
「・・・、光らない。
天使様!他に方法はないんですか?」
「んー、ない!」
天使はサラッと言った。
「ないってちょっと・・・、これから僕はどうすればいいんですか?」
「んー、まあまた調べとくよ!
まあいいじゃん!
異世界だよ異世界!
幸いにも魔王もいなくなったし、ちょっとの間だけでも観光気分で楽しみなよ!
それじゃあ、あたし次の仕事あるから!
また
ばいばいー!」
天使はそう言うと、笑顔で手を振って消えていった。
先程までの
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