Silent Voice


　見えるモノが真実とは限らない。


　心の在処（ありか）は、どこ？




【Silent Voice】




　我に賜（たま）え

　声無きものの声を聴き

　言葉にならぬ真実を聴く耳を


　言葉の魔術に惑わされ

　矛盾を詭弁（きべん）で

　真実を虚偽で

　塗り込められた贋作（がんさく）を

　見分ける術（すべ）さえ持てず


　されど忘るなかれ

　心は無機物にあらぬ故（ゆえ）


　矛盾を孕（はら）み

　真実を歪め

　手にした未来に虚脱（きょだつ）さえ覚える


　後悔あれど

　慟哭（どうこく）あれど

　己の未来は己自身が選ぶのみ


　いずれの道も

　かように険しき道なれば

　己の心 偽るなかれ


　例え道を誤れど

　逃げるなかれ

　絶望するなかれ


　心とらえる音無き声に

　耳を傾けよ

　それは己を導く力


　閉ざした未来へ標（しるべ）を与えん







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