宇宙の文字


 だからなにひとつ、

 無駄にはならないのです。




【宇宙の文字】




 私の記した言葉が

 私の宇宙の歴史となる



 誰かが言った


 この無限の宇宙に在りし

 幾多の物語

 すべて


 真実に存在すると



 夢を介し垣間見る

 或いは誰かが書き綴る

 そうして

 新たな物語が生まれゆく



 私は私のことわり

 紡ぎ出したる幾枝の歌を

 終束へと導く


 それが役目



 終わりなき物語を歌おう


 奏でる

 竪琴の調べに乗せて





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