18. 空想トライアングル(猫柳蝉丸様)

レビュー作品「空想トライアングル:https://kakuyomu.jp/works/1177354054893305867


キャラ

キャラクターの容姿があると、より感情移入ができると思います。

『「そんな事言わないでよ、姉ちゃん」

 可愛らしく弘樹が微笑む。』

この文章の間に弟という人物の、具体的な描写があるとよりいいかもしれません。例えば、睫毛が長くて、手足が長くて、目が大きくて、女の子と見間違える美少年、的な笑 

美少年は私の趣味なのですが笑

ただ、弟がどれくらいモテているのかの描写がわかりやすくてよかったです。


話は変わりますが、思春期の難しい感情が描かれている作品です。これほんとすごい。と思っていたら、あれ? 普通ではありません。うちの”復讐の魔女”の”いちか”とはまた別のベクトルでぶっ壊れてる。。。

また、みかちゃんがよくわかりませんでした。読者置いてけぼり感・・・。最後はきれいにまとまっていたので、これは指摘するべきではありませんね。今後の参考までに書いてしまいました。


物語

導入があまり面白くないです。短編小説でしたら、はじめにもう少し鋭い切り込みを入れてもいいのではないかと感じます。また、状況描写が弱いです。

しかし、最後まで読むと変わります。これは。。。って感じ。


文章

文章が固まっていて少々読みにくいです。余計なお世話かもしれませんが、キャラクターが会話をする前後の文章を1行あけてみてはいかがでしょうか?

例えばこんな感じ。


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A太郎 副大臣は国会中、椅子にのけぞっていることで有名な政治家である。この、どうしようもないA太郎 副大臣はしゃがれた汚い声で首相に語った。


A太郎「ぇ〜。1行空けると読みやすいよね。なんか文章が凝り固まってない感じがするんだよね」

A晋太郎「大変遺憾でありますが、全くもってその通りであります。しかし、1話が長くなるという点も痛感しております。ですから、この短編小説の場合は、1話が長くなってしまうので、難しいと感じている所存です」


A晋太郎 総理大臣は、バツが悪そうに答弁した。きっと、権力は総理大臣よりも強いのだろう。

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私の書いた例文は全方位において酷いものではありますが、書き方のオススメです。作中で登場した某政治家が話しているように、メリットとデメリットが存在していますので、この点は好みの範囲内です。私の指摘した点は全くの的外れですので、こんな書き方があるよ程度に認識してもらえればと思います。


また、『駄々をこねないながら、』この部分は誤字ではないでしょうか?


それ以外は違和感のある文章もなく素晴らしいの一点でした。この作品に出会えてよかった。KACLAの作風が変わるかも・・・。


総評

最後まで読んで言葉になりませんでした。というのも、この短編小説なにを伝えたいんだろう? と読んでいたからです。それもそのはず。系統的には”星新一”作風は全然違いますが。

いや、これ鳥肌立ちます。こんな言葉にならない作品が書けるって、発想力が神っているのではないでしょうかね。KACLAは度肝抜かれましたよ。ほんとにです。

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