16. 異世界人絶対殺すマン(ソルト様)

レビュー作品「異世界人絶対殺すマン:https://kakuyomu.jp/works/1177354054885360372


キャラ

キャラ紹介が欲しいです。1話に出てきた、一緒に寝ている金髪の少女はなんの意味があって登場したのでしょうか?『毎度の如く俺に引っ付いて寝る癖のある金髪少女』の部分です。読者は置いてけぼりにされている印象があります。


文章

この点については、なかなか厳しいことを書いてしまいます。一意見なのであまり気にしないでくださいね。


おそらく一発書きだと思われますが、随所に話と脈絡のない部分が散見されます。序盤から悩まされたのは文章の難解さです。なんというか、スッと入ってこないのです。それと、言い回しがとても独特です。喋りならまだしも、文章がこれでは内容が入ってきません。

「。」の使用箇所も違和感があります。おそらく、文章が長くなりそうだったので、本来なら「、」を使う箇所に「。」を使用したのだと思いますが、違和感がありまくります。この点は文章を作りかえてみてはいかがでしょうか?

それと、漢字も異常に多いです。言語学的な見地から説明をすると、常用でない漢字はひらがなにすると読みやすくなると言われています。

目安としては、変換した時に一発目でひらがなになるものは、そのままにするといいそうです。ただ、変換候補を鵜呑みにはしないでくださいね。

ついでなので、作中にある漢字にしない方がいい例をあげますね。赤煉瓦→赤レンガ、荒事→荒ごと などです。

ぜひ、言語学の成績でBを取ったKACLAを参考にしてみてくださいね。笑

評定は、良い方から(S、A、B、C)。つまり、KACLAは下から二番目の成績をとったわけです。笑


ここからは、文章で特に気になった点です。1話目の『そして、明かりもほとんど消えた街中。赤煉瓦の壁を駆け上がって屋根へと到達した俺へと凶刃は違わず向けられたまま。』がよくわかりません。ポイントを以下に箇条書きでまとめました。


・”そして”と『明かりもほとんど消えた街中。』という部分が接続していません。

・『さらに、赤煉瓦〜向けられたまま。』の一文が長すぎます。

・『明かりもほとんど消えた街中。』この次に来る『赤煉瓦〜向けられたまま。』と も接続していません。


申し訳ないのですが、私の読解力の問題もあり、この一節の意味が分かりませんでした。修正のアドバイスができないので、一節を作り替えることをオススメします。


それと、

『今だって時刻は深夜、俺のいた世界で言うなれば丑三つ時だ。』この、『今だって』を消してもいいのではないでしょうか? これだけでも文章の違和感が軽減されるはずです。

『疑問を抱えたまま視線を落とすと』言いたいことはなんとなく分かりますが、疑問を抱えたままに視線を落とすが接続していません。

「なぜ足が止まったのか、疑問に思いながら視線を落とすと」にしてみたら、分かりやすくないですか? 

次の文の『ブーツを貫通して何かが突き立っている。』これは、突き刺さっているでは? 


2話の文章はめっちゃいいです。KACLA的にとても読みやすいです。ただ、こちらも無駄に変換された漢字が目立つので、減らしてもいいかもしれません。


世界観

異世界転生モノ、いわゆる”なろう系”というジャンルでしょうか。この物語は、主人公が苦労しているという点が他とは違う点ですね。バトルシーンもあります。ただ、何かネタ的なものを仕込んでみてもいいのでは? と思いました。「このすば!」のように、すべてをネタにする必要はありませんが、ある程度笑いどころがあればより読み手もついてきやすいのではないでしょうか。偉そうですみません。


総評

1話が長いと読者が飽きてしまうそうです。実際、私も実験的に同じ物語を題名と1話の長さを変えて投稿してみたことがあります。

今は規約違反みたいですが。笑

片方は、1000~1800文字もう一方は、3000~文字という形で投稿していました。結果は2話を読まれる確率が全然違いました。短めの方が倍以上読まれてました。


この作品、1話目さえ直したら絶対読む人増えます。断言します。それほどまでに勿体ない。。発想が素晴らしいので、この物語がたくさんの人に読まれ、愛されることを祈っています。

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