2.幻のマイクロフォン(古森史郎様)

レビュー作品「幻のマイクロフォン:https://kakuyomu.jp/works/1177354054887084821


キャラ

奥さんの皮肉の効いた言葉でクスッとしてしまいます。ほかにも、女子高生との会話で聡明さがよく分かります。キャラに関しては、読み進めていくたびに、そこらで売られている小説よりも考えられているように感じます。

しかし、4話の美咲が登場したシーンで、彼女がどのような雰囲気なのかを書いてあるとさらによくなりそうです。


文章

点が少なく感じます。その例として、2話の冒頭の”テーブルの上に女子高生が持ってきた紙袋を置き向かい合って座ると、” の部分が、読みにくいです。”置き”に点をつけることで解消されると思います。

ほかにも、”頭の禿げたおやじが持ち込んだ古い掛塾を”とありますが、掛け軸の誤字ではないでしょうか? 

あと、全体的に、文章に滑らかさが欲しいです。

何偉そうに言ってるんだ。自分の小説読みなおせとか言わないでくださいね・・・。



世界観

普通の始まり方で悪くはありません。具体的すぎて若干くどく感じるところがある反面、3話では経営の仕方に具体性があり、こういう細かいところが凝っていると感じます。ここは、直すとよさが失われるのでこのままだと嬉しいです。

古森史郎様の知識と頭の良さが伺える世界観です。一生懸命あらをさがしましたが、他に思いつきません。とても困ってます。


総評

2話では人物の描写を無理やり詰め込んでいるように思えます。そのため、文章に若干のぎこちなさが生じています。しかし、1話の文章が取り立ててよく最後まで読みたいと感じさせられました。

話によって、描写が重視されていたりとチグハグな印象を受けました。ですが、表現力があり、文章は決して悪くありません。私のような素人からしたら、高嶺の花です。

最後になりますが、1話のコメントで学生服ではなく制服に直すべきだという指摘をされていました。しかし、高校生を男性、女子高生を女性、つまり高校生は男性のみだと言っているのと同じように、現代社会は男女を分けることにこだわります。根本的に同じ生き物ですから、このような現代社会の考え方を否定する意味でも学生服を使い続けて欲しいものです。

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