熱狂の時


怠惰な自分を戒めんと


机に向かい筆を握るが


何の想念も浮かぶことはない


ただ日没の薄明に


照らされやがて飲み込まれる影のように


私の心も次第次第に暗闇へ閉ざされていく


そうしていよいよ夜が更ける頃


おもむろに私の胸は騒ぎ出す


想念が次から次へと浮かんでいく


書き留めねば 眠りにつく前に


しかし明日に備えねばならぬ


人生はこのようにままならぬもの


こと心から望んでいるものほど


それに熱狂的に取り組むことのできる時を


選ぶことはできない


(2020年8月14日 作詩)

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