独り占め

どうして君はそんな姿をしているの

僕は君の容姿を愛したわけではないのに

愛されるために産まれてきたかのように

誰の心をも魅了する その姿


神様の采配がこれ程に憎らしいのは初めて

君を独り占めしたいのに

君は誰からも愛される


そのくせ君の本当の心を知っているのは僕だけ

君が誰からも愛されることを望まないのを

そんなことに飽き飽きしているのを

僕だけが知っている


君の特別になれたらな

君から愛することを許される唯一の人間になれたらな

したら僕は毎日君の許へ駆け付けるのに


どうして君はそんな姿をしているの

僕は君の心を愛しただけなのに

愛することを拒絶するまでに

美しい君の容姿


君を独り占めしたいのに

君を独り占めしたいのに




(2019年1月14日 作詩)

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