些細なことで喧嘩して、些細なことで___。
ありすの紅茶
記念日忘れるなんて信じらんない!
「もう知らない!」
私、今怒ってる。旦那にものすごく怒ってる。付き合ってから結婚するまで、いや、結婚してからも喧嘩はしてた。でも、翌日になればちゃんと2人で謝って、子供っぽいかもしれないけど「ごめんなさい」をちゃんと言うことを約束してた。
今回の原因は旦那が結婚記念日を忘れていたこと。些細なことかもしれないけどでも、私はすごく大切だと思ってた。だから朝旦那が仕事に行ってからもるんるん気分で少し張り切った夜ご飯とケーキを買いに行った。あとは待つだけの所まで準備を整えていたのに、旦那に急な仕事が入り、今日は帰りが深夜になるとのことだった。別にそれだと仕方ないと思う。でもさ、帰ってきて欲しかったなぁなんて思うじゃん?
(こんな日くらい帰ってきて欲しかったけど、お仕事頑張って!)
とメールを送る。すぐに返信が来た。内容を見た途端私は肩を落とした。
(今日って何かあった?もしかして、体調悪い?)
結婚記念日なんて、覚えていない様子。そんなものか。へぇ?そんなものなのね。怒っているというより、泣きたくなった。悲しくて、わくわくしてたのは自分だけかって。メールは無視してやった。
返信が来ないのが心配なのかは知らないけど電話がかかってきた。生憎、今はあなたと話したくないので出ないことにする。ふん、いいよ別に…。拗ねてないもん、あなたの事だし、私の本心なんて見抜けないもの。私が記念日とか、大切にしているのにあなたはちっとも興味なさげ。私だけが舞い上がっちゃって馬鹿みたい。なんか呆れるなぁ…私、どこまで馬鹿なんだろ…。ご飯、温かいの一緒に食べたくて待ってたのに。一人で食べることになるんだなぁ…
「しょうがないじゃん、仕事だし…」
なんて思っても口にするだけで返事が帰ってくるはずもない。いや、帰ってきたらむしろ悲鳴をあげるよね。1人だって改めて思って無性に泣きたくなった。いや、もう涙は頬を伝ってた。
「馬鹿…帰ってきてよ…寂しいじゃんか…」
ご飯を食べるべく、準備をしながら呟く。
「かわい、い…およめ、さんが…待ってる、ってのに…」
もうダメだ。一度涙が出ると止まる気配はない。
「一人で食べるご飯より、あなたと、食べる方が美味しいの…」
こんな呟きも誰にも届くはずがない。
泣きながらご飯を食べ、お風呂はすませていたので後片付けをし、スッキリ泣き止んでもう寝ようと思う。その方が楽だし。でも、なんだか寝たくなくてテレビをつけた。あなたが忘れてても、少し話くらいはしたいなぁ…なんて。待ってようかなぁとか。
『えー、最近の恋人や夫婦は記念日は忘れがちというのが____』
テレビをつけたのがダメだった。さっきスッキリ泣いたはずなのに何故かまた涙が出てくる。やっぱり意識してるのは私だけ?私だけなの?貴方にとって記念日なんでどうでもいいもの?流石に記念日は覚えてると思ってた。初デートの日とか、そんなのは覚えてないよ?でも、今日、結婚記念日くらいいいじゃんか!いろんな思いかが出てきて
「ばかぁ!」
と言ったところでガチャっという音がした。玄関の扉が閉まる音だ。どうしよう、こんな泣き顔見せたくない…。寝室に行こうと立ち上がればもうすぐそこに旦那がいた。
さすがに挨拶はいるよねと思い、小さい声で
「おかえり、なさい」
と言った。さっき少しは話そうなんて思ったけどやっぱり無理かも。私、そんなに心の広い奥さんじゃないや
「?ただいま。今から寝るとこ?」
やっぱり。泣いてること気づいてないんだ。そして今日がなんの日かも。
「そう、だよ…」
少し声が震えてしまった。でも、旦那はめんどくさくて気づかない振りをしているのか私に興味が無いのか、もしくは本当に気づいていないのかスルーである。
「へぇ…着替えてくるから、ちょっと待ってて。」
あれ?もしかして気づいてくれてる?
隠してるだけで?本当は気づいてた?なんだ、覚えてるじゃん!うきうきにテンションは急上昇。涙も直ぐに拭ってなにもないようにした。
大人しく座って待ってると、旦那も直ぐに向かいの席に座った。すると急に真面目な顔をして話し始めた。
「お前、昨日の夜から少し浮かれてるけど、なんかあったの?」
私の希望は呆気なく潰された。もう、言っていいよね。
「わ、私……」
言って、いいよね……?少し怖い……まだ迷ってる。
「もしかして、飲み会で他の男となにかあった?」
はい。もう無理。言います言います全部言います。浮気?とか信じらんない疑いたいのはこっちだよ!こんちくせう!
「私、ずっと今日を楽しみにしてたのよ?今日何の日か知ってる?結婚記念日よ?あなた、覚えてる?付き合った記念とか、そういうのは別にいいけどさ、結婚記念日位は覚えてて欲しかった。ねぇ、仕事ならいい。なのに?浮気?とか、信じてたのに!今日くらい覚えててくれてるって!」
言ってやった。なんか、言いすぎた気がして謝ろうと口を開きかけたら旦那に遮られた。
「覚えてない。それは悪かった。でも結婚記念日とか、記念日なんかにこだわりすぎじゃないか?」
……は?え?今こいつなんて言った?ごめんねだなんて言おうとしたけど言わなくてよかった。なんかって言ったよ。やっぱその程度なんだね
「っ……もう知らない!」
そう言って寝室へ向かった。ここが最初の一言の始まりである。
ショックで残念で仕方がない。ここまで記念日に興味が無い人だったなんて思わなかった。どんなに忙しくとも大抵一般の旦那さんは結婚一周年記念とか、そんな1日くらい覚えてるよね?しんっじらんない。もういい、寝る。旦那は気まずく思ってなのかは知らないが、同じ寝室でなくソファで寝ていた。なにそれ、避けてるの?またたくさん泣きたくなった。私はこんなにも好きなのに。私の愛って重いの?もう嫌だ。1日だけ家出してやるっ!実家に帰って言いつけてやる!……けど、それじゃ少しかわいそうだからやめてあげる。いつもなら、お互いに悪かった、ごめんなさい。をしているはずの明日の朝。家でと意気込んだけど、もし、もしもね、謝ってくれたら許して抱きしめたいと思う。お仕事忙しいのは知ってるし、仕方ないよね。1度ハードスケジュールすぎるカレンダーを見た事がある。それはもう、2人でこなさないと無理のような量。上司って大変だなぁ。会社の上司だなんて、1年も体験してないんだ。なんだかすごく昔な気がする。そういえば、出会った時絶対恋人にしたくないランキング一位だよ!なんて、言い合ってたのにね。それからだんだん仲良くなって惹かれていって…同僚の人達には、あんなに喧嘩ばっかりしてたのになぁなんてからかわれてたりしたな。懐かしいや…つい頬が緩んじゃう。
明日は、許してあげよう。私からも謝ろうと思う。言い過ぎちゃったよね。ごめんなさいって。なんて考え事してたらふっといつの間にか寝ていた。朝起きると、なんだか暖かくて…あれ?一人で寝たような気がするのに横には旦那。抱きしめられてて動けない。んーんー、どうやって抜け出そうかなってもぞもぞ動いても起きる気配は一向になし。まぁ、良いかな。たまには寝顔見るのもいいよね。
前髪であまり見えないけど目は二重ですこーしだけタレ目。大きくて、綺麗な黒の瞳が好き。この黒髪も、ワックスで固めてるから会社の人たちは気づかないけど実は結構くせっ毛で、猫の毛みたいにふわふわ。羨ましいなぁ…。なんて顔をガン見しながらそう思っていたらやっぱり、私の旦那さんはこの人しかいないって思える。恋しくなって、しっかりとした胸板にぐりぐり頭を押し付ける。
「やっぱり好きだよ…私の旦那さんはあなたしか居ないもん」
ぼそりと呟くと寝言なのかは知らない。起きているのに寝たふりをしているのかもしれないけど、私の名前を呼んでくれた。
「なぁに…」
何度も何度も呼んで、どんな夢を見ているのかは分からないけどすごく幸せそうな顔をしてて、夢の中の私に嫉妬しそう。
「私はここだよ…夢じゃなくて本当の私がいるのに」
なんて言ってると眠そうに目がうっすらとあいた。
「おはよう…」
眠そうな声。
「おはよう旦那さん」
なんていつもは言わない呼び方してみる
「ふふっ、可愛いお嫁さんだ…」
抱きしめてるのにさらに強い力で抱きしめてくるから、少し苦しい。でも、それも愛おしく感じる私は、結構貴方に毒されているかもしれない。今なら言える。
「あのね、昨日は言い過ぎちゃってごめんなさい…私やっぱり旦那さんはあなたがいい…」
って、寝てるかな…
「ごめん、起きてる。」
「いつから?起きてたの?」
どこから聞こえてたんだろう……というか
「起きてたなら起きてるって言ってよね!」
少し気まずそうな顔をして、
「夢じゃなくて本当の私がここにいるのにから…ちゃんとおはようも言ったよ?」
……確かに言ったね。いや、その件は私が寝ていると思い込んでいたんだ私が悪いなって。別にこれはどうでも良くて、やっぱり私から謝ろうと口を開きかけると、また遮るように名前を呼ばれた。えっ、昨夜を含め二回目なんだけど。遮りすぎじゃない?
さっきからどうでもいいようなことばかりが浮かんでくる。
「なぁに?」
久々に名前呼ばれたな、そういえば。いつぶりかな?3ヶ月とか?いや、それは無いよね。
また余計なことばかり考えてる。
「その、昨日はごめん。傷つけたよな…ご飯食べる時に思ったんだ。張り切って料理作ってたんだね。ケーキまで買ってて、それでも俺ひどいことした。本当にごめんな。」
なぁーんだ、やっと気づいたんだ。
「ならいいよ!そんな顔しないで笑ってよ」
ふわりと微笑んで髪を撫でる。抱きしめられてるから、距離はもちろん近い。あ、もうひとつ言うならね、謝ったときめっちゃめっちゃ!心音早くてちょっと笑っちゃいそうだった。って言うのは隠しておこうかな。
あ、でも少し意地悪したいから言ってあげる。
「すごい心音早かったけどどうしたの?」
あっ、耳まで赤くなってる。そういうの見るともう少し意地悪したくなるんだよなぁ(悪い顔)
「あれ?お顔も真っ赤だよ?」
もう少しだけいじめちゃう。だってだって、昨日はすっごく寂しかったんだもん。許してくれるよね。こんなの、可愛いもんよね!
「嫌われるとか、離婚しようって言われると思って…焦ったんだ…」
そんなことないじゃない。私あなたが好きだからこんなに焦ってるんだから。傷つくのあなたが好きだから。こうやって、仲直りしたいって思うのもあなたが好きだから。大好きだから。嫌わないよ。だから別に離婚しようなん考えたことも無い。
だから、
「そんなこと、言わないで…離婚って言葉は禁止するね!」
なるべく明るいトーンで微笑みながら見つめる
「そうか…ありがとうな…こんな俺でも愛してくれて」
にかっと歯を見せて笑う旦那の顔は世界一好きだ。
「当然!」
私も負けないくらい笑顔で微笑んだ。
「あ、じゃあ今日、お祝いしよ?あと、コンビニでシュークリーム買ってくるー!」
昨日できなかったお祝いでも、今日がこれだけ幸せなら一日ずれたっていいや。
それとすごくシュークリームが食べたい。うん。いや、どうでもいいけど。
「あぁ、じゃあ俺は朝ごはん作って待ってる。」
了解!と元気に家を飛び出してコンビニへ向かった。もちろん、支度はしたよ?パジャマでは行かないからね!早着替えってやつ?ノーメイクなのは気にしなーいで!おっと、信号が変わってしまう!点滅してると渡りたくなっちゃうのは昔からのくせなんだよね。
待つのが嫌って言うのかな?短気かも!
「あっ、」
横断歩道の真ん中でハンカチを落とした。
あぶないあぶない。拾ってまた渡ろうといっぽ踏み出した時だった。うるさいほどに響いたクラクション。体が宙に浮くような感覚。いや、浮いてるよね?直後の全身の鈍痛。
だんだん視界が暗くなって、急に熱くなったそこから、何かが溢れ出るような気がする。
気の所為かな?ひかれた…?あぁ、でも待って、旦那が待ってるから早くシュークリームを買って家に帰らなきゃ……
そこから私の意識は途切れた。
はずなんだけど、数分後にはもう歩けた
仲直りしたばっかりで、未練しかない私はどうにも死ねずに生き延びたよう。えーっ神じゃん!私すごい!にしても私ひかれたはずだよね?傷がひとつも見当たらない…もしかして、実は当たってなかった?ちょっと転んじゃっただけ?なーんだ!でも、シュークリームは買う気失せた。ひかれそうになったっていって帰ろう。そうしよう!急いで帰ると何故かいるはずの旦那がいなかった。土曜出勤?待っていればいいかな。でも、朝ごはんは出来てるし、どうしたんだろう?あ、もうひと品の材料買いに?
連絡もないまま3時間が過ぎた。え、何がなんでも遅いよね。事故?ちょ、ちょっと見に行こう。
コンビニに行くまでの道を行くと、横断歩道に血がついていた。もしかして、私実は旦那が後ろから来てて守られた?旦那が代わりになくなった?すぐそこにいた警察官に声をかけた。
「あの、ここでひかれたのって……」
えっ、一般人には答えないの?ガン無視?えぇー冷たい。見えてるよね私のこと。見えてるよね!?あ、子供に指さされた見えてるね良かった。転んで透明になったなんてシャレになんないよね怖い怖い。にしても、これ本当に誰なんだろう。旦那じゃないと信じたいよ。不謹慎かもしれないけど。とりあえず、家に帰ろう!そうしよう!また大急ぎで家に戻った。
「ただいま!ねぇ、事故があった…み…たい…」
何故か泣いている旦那。私の声に反応しないほど悲しい出来事なのか。ご近所さん?部下?だったのかな…
声をかけれないまま、今日もお祝いは出来ないなぁと思った。こんな中お祝いなんてできないよね。私も暗い雰囲気の中お祝いなんてしたくないし。そばにいることも出来ず、時間はもう夕方だ。お腹もすかないので寝ることにした。亡くなられたということはお通夜、お葬式もあるからまだお祝いはできない。今年はもうしなくてもいいや。
だって、大切な方が亡くなられたのにそんな呑気にお祝い〜!なんてできるわけが無い。あの泣き方だとかなり大切な人だよね。そっとしておいてあげよう。そうしてまた眠りにつこうと思ったら玄関の開く音がした。外出するんだろうか。少しでも紛らわせようとしてるのかな。やっぱり、そばにいれば良かった。
戻ってきたらちゃんとそばにいよう。
帰りを待つべくソファーに座って待っていた。
夜遅く。12時前まで待っていたけど帰ってこないから仕事だったんだろうなと思い、心の中で謝って寝た。それから、数日帰ってこなかった。
そんなに仕事が忙しいのかな。毎日ご飯を食べに帰るくらいはしてくれたのに。出来ないなら連絡くれたのになぁ。寂しいけど仕方ないから、帰ってきた時甘やかしてもらうぞ!と気分を上げた。
週末、旦那が帰ってきた。でも、部下(?)も一緒にいた。何だか入っていけない雰囲気だけど、挨拶くらいいいよね?しなきゃ失礼だよね。
「こんばんは、お茶だしま…」
声かけたのに反応してくれないふたり。それどころか見てもくれないよ。
えっ?お話に夢中でも私の声くらい反応して欲しかった。拗ねて寝た。寝てばっかり?いいの!幸せだから!寝てると何も考えなくていいから!でも、気になるから聞き耳たてちゃう。気になるじゃん?
「大変でしたね、お嫁さんの件。」
え?私?
「あぁ、仲直りしたばっかりだったんだよ…」
そうだよね!じゃあなんで無視するの?
「後悔、してますか?」
後悔?なんのこと?
「なんで、俺はコンビニに行かせたんだろう…」
コンビニ?確かに行ったけど…?
「悪くないですよ、先輩は。そうやって自分を責めないでください。」
ふと嫌な予感がした。すぐそこのものに触ってみる。さわ、れるよね…
じゃあ、もしかして、別の人のお嫁さんだったのかな。私、まだ生きてるよね?
寝よう(真顔)寝た。
翌朝になって、起きたのはまさかの12時すぎぎょえええ!寝坊した!
でも、あなたは仕事が…大変だなぁ!休日出勤とかブラック?あ、そういえば今お昼休みくらいだよね、電話、出てくれるかな…どうしようもないし、かけよう!
5コールで出なかったらきろう。
4コールで出ました。
「もし、もし?」
なんだか少し怯えてる?
「あ、あのね、なんで」
「あのさ、俺お前のこと若干気づいてた。」
「話、きいてる?ねぇ、あな」
「でもさ、俺霊感とかないからお前が見えなくて、気配だけだから、まだ全然お前のこと引きずってるんだなぁって思ったんだ。」
まってなんで私の声を聞いてないの?
霊感?やっぱり私、死んでた?
「でも、電話してくるってことはやっぱり気配は間違ってなかった。俺のお前センサー侮るなよ?」
ねぇ、なんの話?
「俺、これからあの家で1人で過ごすんだよ?なぁ、寂しいじゃないか」
だんだん声が震えてきた。
あぁ、死んだんだな…私。馬鹿にも程があるんじゃないかな…死んだのに生きてるような気がして家に帰っちゃったんだ。死体を置いて、魂だけ。
「お前が死んで、俺はどうやって生きていけばいいんだ…!」
確信した。私やっぱり死んじゃったか…あーあ、まだ、たくさん話したいしお出かけしたいし、デートも足りない。新婚一周年の翌日に死んじゃうなんて、だっさいなぁ
「お前のこと思うと。くるしくて、シュークリームは一緒に買いに行けばよかったよな…俺が、俺が着いて行けばよかったんだよな!」
「ありがとう」
聞こえたのかは分からない。多分聞こえてないんだろうけどね。
最後にひとつ。
「「愛してる」」
あっ、今気持ちが届いた気がする。
「ははっ、同じこと言った気がする…また、これから俺は寂しく生きるけど、ちゃんと見ててくれよ!」
「もちろん!」
「切るのは惜しいけど、もう仕事だ…じゃあな…来世でもまた、愛し合えたら…なんてな」
そういって電話は切れた。
私も、来世でまた愛し合えたらいいなって思ってるよ。なんで私あの時死んじゃったんだろう。未練なんて、ありすぎちゃうよ?
ねぇ、やだよ…なんて言ってももう体は埋葬されてないんだけどね。
じゃあね、私の愛しの旦那さん。
私は一足先に天国に行っちゃうけど、まだまだ会いにこないでよね!会いたいよ?でも、私はがまんする。あと50年かなぁ?1週間で寂しいのに、50年なんて待てるのかな?なーんてね。今度こそ、この世界にさよならだ。
この美しい世界で、運命のあなたに出会えて、生きれて良かった。
まだまだ歩み足りないけど、あなたの隣は再婚するのなら別の女性に譲ります。
あなたが幸せになって、また新しい出会いをしてくれれば私はそれが幸せです。
やっぱり私は、あなたが大好きでした。これだけは胸を張って堂々と言えます
頑張って、生きて。
些細なことで喧嘩して、些細なことで___。 ありすの紅茶 @arisu_tea
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。些細なことで喧嘩して、些細なことで___。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます