prologue

 おっぱいの大きさというものは、人類の存亡を左右する。


 これは、紛れもない事実だ。


 人類の繁栄には、どうしても性欲が必要だ。

 男女が結ばれなければ、子孫は生まれてこないのだから。


 かつて四つん這いだったときのセックスアピールは、尻だったという。

 だが、進化の過程で直立するようになり尻が見辛くなったことで、その役目がおっぱいに移ったというのが通説となっている。


 通説ではあるが、非常に合理的な進化と言えるだろう。


 オスがメスに魅力を感じなければ、子孫は生まれてこない。

 メスがオスの性欲を刺激しなくなれば、種としての存亡の危機だ。


 ここで、おっぱいにも色々あることを忘れてはならない。

 進化の果てに、おっぱいの大きさに対する嗜好も多様化しているのだ。


 嗜好に合致しないおっぱいの女性に魅力を感じないのは道理。

 もしも、己の嗜好に合うおっぱいを持つ女性に一生涯出会えなければ。

 男は女に一生魅力を感じないことになるであろう。


 そうなれば、種の存続に影響するのは自明。


 ゆえに。


 おっぱいの大きさは、人類の存亡を左右するのである。

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