第8話 【真面目】ポンコツ主婦、妊娠について考える

 ※妊娠するために病院に通っていた時に感じたことを、自分の中でまとめてみたくて書きました。あくまでも私が私のために書いたものですが、これを読んで不快に思われたら申し訳ないです。読み飛ばしてください。





 どうして私は妊娠するために病院に通うことに後ろめたい気持ちになってしまうのだろう。

 病院に通うごと、胸の内に積もっていくのは不安、心配、夫への謝意……。何も悪いことなんてしていないはずなのに。

 考えて、自分なりに答えを出しました。

 ひたすらに自分の性と向き合うからではないだろうか。ってことです。

 性別って、自分自身の根幹にあるものの1つだと思うんです。私は女性で、女性なのが私なのであって。

 病院に通うようになって初めて、自分に備わっている女性特有の体の機能を自覚しました。そして私の体はその機能がうまく働いていなかったんだということを。

 女性としての自分と向き合っていく中で、不甲斐ない自分の体を自分自身が責める。それを毎月繰り返すわけです。当然備わっている機能が働かない。それを補うために病院に通う。それでも自分の体は思い通りにはなってくれなくて。そんな自分自身の価値や存在を、自分で認めてあげられなくて、そんな自分で夫に申し訳なくて、後ろめたい気持ちになるんだろうな、と思いました。


 今まで生理なんて、ただ月に一回血が出て面倒だな、くらいにしか思ってませんでした。生理が遅れたらラッキー、くらいなもんです。だけど違うんですね。生理は、受精卵が子宮に着床しなかった時に剥がれ落ちる子宮内膜。その間に卵巣では卵胞が育ち、子宮内膜が厚くなる。生理が始まって14日前後に卵胞は卵子を排卵する。そして排卵から約14日後、受精卵が子宮内膜に着床しなければ生理がくる。

 命を育むためのメカニズムが体の中に組み込まれていて、ほぼ毎月同じサイクルで機能している。自分の意思とは関係なく。

 むかーし保健体育の授業で聞いたかもしれないけど、その時はどこか他人事で。

 婦人科って若いうちはご縁がないと思いがちだけど、長く続く生理不順や激しい生理痛など、気軽に行って見てもいいんだな。その前にもっと自分の体を大事にしていこう。

 子供を産む年齢になってやっと自分の体のこと、新たな自分の一部分を知ることができた気がしています。


 もう一つ、なぜ「避妊しなさい」とは教えるのに、妊娠するための知識は教えないんでしょう。教えなくても大人になったら自分で調べるよねってことなんでしょうねきっと。

 卵子って加齢とともに老化するんですね。妊娠するためには質の良い卵子が必要で、その数が加齢とともに少なくなるってこと、今回初めて知りました。この辺には男性にも理解を求めたいなぁ。夫がよく言ってたんです。「今の医療技術は進歩してるから、大丈夫」って。確かに今の医療はすごいけど、それでも卵子を若返らせることはできないのです。子供を授かりたい時が適齢期だと思いますが、どうしたって肉体的な妊娠適齢期というものはあるわけで。その辺の理解も得た上で妊活できたらいいなぁ。と、今回感じたのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る