第7話 妊娠が確定するまで
検査薬で陽性が出てうひょーな気持ちのまま、すぐさま夫にメールします。その後、いつも通ってた婦人科に予約の電話を入れました。検査薬で陽性が出たので病院に行って妊娠が確実かどうか見てもらいます。
ノリノリで病院に連絡し、すぐにでも行きたいぞ! と伝えたところ、優しい受付のお姉さんはうかれる私をなだめるように、今病院来るのはまだはやいんですぜってことを教えてくれました。
病院では胎嚢(赤ちゃんが入ってる袋)と胎芽(赤ちゃん)、赤ちゃんの心拍が確認できないと正常な妊娠か判断できないんです。なのであまり早く病院に行ってもそれらが確認できずにもう一回来てね、ってことになり二度手間なのです。
夫は帰宅後うきうきしてました。
受付のお姉さんと相談した日に病院に行き、エコーでお腹を見てもらうと、ありました。下腹のあたり、小さな丸い袋の中にポチッと小さな白いなにか。胎芽です。胎芽の大きさは5ミリ。たった5ミリの赤ちゃんの心臓がとくとくと動いています。
診察台に横になったまま、私は先生の診察が終わるまで、モニターに写る、赤ちゃんには全然見えない小さな白い胎芽をじっと見ていました。
それは確かに生きていました。
ぺたんこのお腹の中にたった5ミリの、自分以外の命がいる。嬉しいより不思議な気持ちでした。人間のはじまりってこんなに小さいの? というのがその時の感想です。
この小さな命が大きくなって、だんだん人の形になっていって、10ヶ月後には私でも夫でもない新しい人間として産まれてくるなんて、想像できないなぁ。
診察が終わり、服を着て先生の待つ部屋に戻ります。正常妊娠だってことは確認できたけど、心拍がまだゆっくりだからもう一回確認して、それで確定ね、という話でした。てっきり心拍確認できたらおめでとう!確定!だと思っていたのですが、そうじゃないんですね。
私が通っていた婦人科ではお産はできないので、2回目の確認からお産ができる病院で診てもらった方がいいよ〜と教えてもらい、さらに家から通える良さげな病院まで探してもらって、婦人科の診察から約2週間後、お産をする病院で無事に妊娠が確定しました。
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