まず、題名からは想像できないほどに重厚なダーク系ファンタジーです。遠い未来、遠い世界、ありえるかもしれない砂漠で、今と同じ人の心が人と人とを繋ぐ物語。クトゥルフ神話に由来する言葉が、上手に散りばめられて過酷でもどこか楽しいでもやっぱり過酷な人々の人生に目を奪われるでしょう。騙されたと思って、とは失礼かもしれませんが、一読すればきっとか登場人物達のいく末が気になって仕方なくなる筈です。