第82話 神はいる

試合が終わった・・・

この年の近鉄は、神がかっていた。

昨年の、あの雪上があるのだろう・・・


共にリアルタイムで走らない。

でも、父は「感動した」と言っていた。


結果を知っている、当時のビデオでもそう思う。

なので、当時はとても、すごかったろう・・・


「お兄ちゃん」

「何?」

「向こう、落ち込んでいるね」

「ああ」

確信していたからな・・・


「こちらは、お祭り騒ぎだね」

「うん」

「凄かったね、エディ」

その言い方は、よせって・・・


「さて・・・お兄ちゃん、どうする?」

「もちろん・・・」

「二日後?

「わかる?」

「兄と妹だもん・・・」

決まりだな・・・


「おふたりさん」

先程の人が声をかけてきた。


「祝賀会やるんだけど、行かない?」

断るのが筋だろう・・・

いろいろな意味で・・・


「僕たち、下戸なので・・・」

「コーラでも、ウーロン茶でもいいよ。行こう」


付き合う事になった・・・


類は友を呼ぶではないが、もう確信していた。

まあ、現実となるのだが・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る