第6話 未来、そして・・・今ある現代

現代に戻ってきた。


「かすみ、いくつか質問があるんだが・・・」

「何、まーくん」

重大な任務を授かった。

呼び知識は必要だろう。


「どうして、僕を選んだの?」

「私たちの時代では、ご先祖様がどんな人か、すぐに解るようになってるの」

「どうやって?」

「この時代にもあるでしょ?DNA鑑定」

「うん」

「あれの、スケールアップ版よ、それで君が適切という結果が出たの」

ひとつめの、謎は解けた。


「7つの力を、後天的にもらうと言ってたけど、いつなの?」

「3歳よ」

「早くね」

「三つ子の魂百までっていうでしょ?だから早い方がいいの」

「誰が決めるの?」

「自分で選ぶの」

「3歳なら、まだ無理なんじゃ」

「大丈夫、途中でトレードも出来るから」

「トレードね・・・」

よくわからんが、ふたつめの謎は解けた。


「もし、未来を変えられたとして」

「うん」

「そうなったら、かすみの存在はなくなるんじゃ」

「大丈夫。私たちの時代は変わらないから、私は消えないわ」

「そうなの?」

「うん。あの状態のまま。でも、この時代からはあんな地球にさせたくないの」

パラレルワールドね・・・


今、A地点に僕はいる。

今は、B地点に向かって歩いている。

そうなると、さっきみたあの状態になる。

なので、進路変更しろということか・・・


「かすみ、これからどうする気」

「まーくん、失礼するね」

かすみは、僕のおでこに手をやった。


「うん、これでこの時代の事は全て理解できたわ。」

「これが・・・」

「うん、私の3つめの力」

適応能力としておこう。


「で、どこに住むの?」

「まーくんち」

「えっ」

「まーくん、1人暮らしでしょ?」

「うん。でも、一時的で・・・」

「大丈夫。私に任せて」

よくわからんが、かすみを信じよう。

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