第2話 タイムトンネル

「未来へ?」

いきなり非現実的な事を言われても、にわかには信じがたい。

なので、理由を訊こうとする前に、彼女は僕の手を掴んだ、

そして、「発信」と叫んだ。

すると、僕たちふたりは空中へと舞い上がり、どこかの異空間にはいった。


「かすみ、ここは?」

「タイムトンネルよ?」

「タイムトンネル?」

「私たちは、未来へ向かっているわ」

「まら、かすみは未来人?」

「君たちの時代の言葉で言えば、そうなるわ」

「で、いつの時代に向かっているの、かすみ」

「2200年よ」

「2200年?」

想像がつかなかった。

別の意味で・・・


「ということは、2200年も人類は滅亡していないの?」

「どういうこと?」

「今のまま、つまり僕のいた20××年だと、100年以内に滅亡するのかと・・・」

「どうして、わかるの?」

「君がもし、学生なら歴史でならったとおもう」

「・・・そっか・・・雅志くん、やはり、君を選んでよかったよ」

「どういう・・・」

「詳しい話は後、2200年の地球を見たら驚くわよ」

「なら君の歳は?」

「まーくんと同じで、18歳。但し私の時代でだから、実際には年下になるけどね」

「まーくんって・・・」

「もう、面倒くさいから、だめ?」

「いや、いいけど・・・」

「ありがとう。まーくん」

何がありがとうなのか、面倒くさいのか分からないが、気にしないでおこう。


「まーくん、もうすぐ着くから、気をつけてね」

「かすみ」

「何?」

「君は、人間だよね?」

「失礼ね。人間のかわいい女の子よ、ただ・・・」

「ただ?」

「私には、7つの力を与えられたの。そのひとつがタイムトラベル」

「与えらたということは、後天的って事?」

「うん」

「後の、6つは?」

「今は内緒、すぐに教えるから」

そして、そろそろ2200年の時代が見えてきた。


「まーくん、準備があるから、待っててね」

そういうと、かすみは、ある服を取りだした。

「宇宙服?」

宇宙服というのは、わかった。

でも、僕の時代と違い、簡素的だ。


「まーくん、タイムトンネルの外へ出るわよ。

そこは、2200年の地球よ、楽しみ」

かすみは、微笑む。

でも、それは良くないことを意味している。

それを、本能で悟った僕は。、首を横に振った。


「そう、やはりわかるんだね。さあまーくん、ここが2200年の、地球よ」

タイムトンネルから出た空間は、宇宙空間。


そこから見る地球を見て、予想を裏切らない事に茫然とした。

悪い意味で・・・

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