第3話 構ってはいけない奴ら
くっそ!バイクどこいっちまった?あいつは俺たちの足だぜ足。
そう言いながら俺らは川原に座り、石を川に投げた。そんなこと俺らがすると思うか?俺らは不良だからよ、爽やかなスポーツマンとは違うからよ、するわけないっしょ!
向こうから歩いてくる奴ら
「ねえねえ、その服素敵!や~だ~、どこで買ったの?教えて教えて~」
この気色の悪い声は…
やっぱりタバコ屋じゃねえ、コンビニの前で会ったおとこおんなじゃねえか!こっち来るんじゃねぇよ。
「あっら~、また会っちゃった。や~だ、な~に~?」近づいてくると付けまつげのついた目をパチパチさせる。それにしても何で言葉の真ん中と終わりを伸ばして喋るんだ?わからねえ。
「おい!馴れ馴れしくすんじゃねえよ」と下からガン飛ばした。
「やだ~、な~に?このお兄さんたち、素敵~」と言われて俺らは純粋だからよ、唇を引き締めてうれしい気持ちを無理に閉じ込めた。
そして「てめえらこそ何だよ!男じゃねえのか?気色の悪い格好して
んじゃねえよ」と照れ隠しに言うと、おとこおんなの表情がチラリと変わった。
この表情の変化が、奴らが構っちゃいけねえ部類だと俺らが知ることになったってわけだ。
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