第2話 コロコロ態度変えやがって

どうやら時代がおかしいことに頭ピーマンな俺らもようやく気がついた。何か文句あんのか?

この時代はどうも尻が痒くて居心地が悪い。俺らは肩を揺らしながら歩いていると、人にぶつかった。「あっ、すみません」と謝る奴らばかりだ。こんな礼儀の良い時代になったのかよ!


だけどな、これが違ってたんだな。俺らは悪ぶってるだけで悪じゃねえって事がよくわかってきた。

この時代の奴らが教えてくれたぜ!

街の中をうろついていると、真面目な顔してる男が何やら手に持った物に話しかけてるじゃねえか。

その男は「わかりました。すぐに伺います」といかにも爽やかに言いやがったが手に乗った物を下ろすと「まったくあのろくでもない客め」と苦々しく言った。おめーな、今えらく真面目だったじゃねえか!それがなんだよ、コロコロ態度変わっちまってよ。俺らはそんな器用な真似は絶対できねえ。

純粋なのは俺らだ!俺らは態度変えねえからな。


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