目標ゼロPV達成!開けてはいけない物語

あおい 空

第1話 タバコ屋の前

俺らは昭和のヤンキーだ。学校さぼってタバコと菓子や雑誌など売っている小さな店の前で足広げて座ってタバコふかして何にでもガンつけてたわけ。

店の親父が中から覗いているが、そんなもん関係ねえってことよ。

あの時も四人でつるんで学校さぼって店屋の前で座ってたわけ…それなのに何だか来たこともない所に座ってるじゃねえかよ、なんだよこの野郎文句あんのか?


そこへ何だかわけのわからねえ野郎どもが来やがって「やだ~!この人たち何~?何かの撮影や~だ~」

どう見たって男のくせに顔にファンデーション塗ってネバネバ光る口紅を塗ってやがる。気色悪い男だぜ。俺らは言った「うるせーな、このおとこおんな!黙ってうせろ」

「や~だ~!この人たち恐い~、な~に?もうや~だ」と手をヒラヒラさせながら尻をふって歩いて行きやがった。


お~気色わる!行くぞてめえらと言った俺とダチはこしを抜かした。なんだよ!ここタバコ屋の前じゃねえぞ。


俺は歩いてきたサラリーマンの前に立ちはだかって、そいつの下から上、上から下をなめるように見て剃った短い眉を思いっきり吊り上げて「おい、おっさん。ちょっと聞くがよ、この店タバコ屋じゃねえな、何て言うんだ?」と聞いたわけ。

おっさんは「コンビニだけどね」と不思議な顔で言った。


どうやら、俺らは何か違う世界に来たらしい。

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