第9話
母さんにひとしきりゲームの中であった事を話してからジョギングでかいた汗をシャワーを流し、着替えをする。
時間は8時、早速ゲームを起動させてゲームの世界に入り込むのであった。
◆
最初に僕の目に飛び込んできたのはファウストの街門であった。
ログアウトの時にいた場所でなく、最後に入った街の前でスタートすると説明書にはあったので、さほど驚きはないさて、今回のやるべきことは自身の強化と探索である、あ、後、魔物との契約も視野に入れよう。今の所何がスキルを伸ばすのに必要なのかも何をすればスキルが伸びるのかもあいまいだ。とにかく様々な強くなりそうな行動をすればスキルも伸びるかもしれないのでやってみるとしよう。
探索であるが、やはり最初の草原をもっと調べてみたい、今の所ヤゴとオタマジャクシがいる池の先には進めていないのだ。もしかしたらではあるが、先に進めば何か遺跡らしきものでも見つかるかもしれない、外れの可能性もあるが。
契約についてだがこれといってピンとくる魔物と出会えていないので、ずっと保留にしている、枠を埋めるだけでも手に入れようかな?そうと決まれば、特訓!と行きたいが、まずは昨日売り損ねたアイテムを売りに出してしまおう。
アイテムを売るべく集会所へ赴き入るが、人はまばらであった。
ログインしたのは朝の8時、確かに人がまばらでも可笑しくないだろう
学生なら春休みだろうけど、社会人には仕事があるだろう、もしくは単に朝は寝ていたいという人物の方が多いのかもしれない。
ウォレスの時間はリアルよりも少し時間の進みが早く、リアルが夜でもウォレスは昼ないし朝という状況またはその逆があったりする。。生活サイクルや出来る時間はプレイヤーによって異なり、またこのゲームでは昼限定、夜限定のなんやかんやもあるようなので、それを楽しめるようにとの計らいの様だ。
現在のウォレスの時間はリアルと遜色の無い早朝、まあ人が少ないのもうなずける。だが集会所のカウンターはやっていたので売却だけ済ませる。
前回同様5000Gほどを稼がせてもらう、まだまだ少ないと言えるだろう、活動資金には今一つといった所だろうか。
さて、何をどうすれば強くなれるのか、ジョギング中に考えた方法を試してみる。具体的には早朝ランニングを行う。健康維持や気分転換に走っていたが、つまりそういった健康にいい事をゲームでもしてみたらどうなるかをしてみるのだ。
朝の街を防具を外し杖をしまって、ひたすらに走る、日が昇ったばかりで涼しい空気が身を包む、これは心地よい。何かスキルを習得する兆しがでるまでそのままひたすら走ってみれば、一つスキルが出た「走行」まんまのスキルである。
だが、これでわかった事がある、体をとにかく何らかのアクション的な動かし方をすればそれに準じたスキルが手に入るのだろうそうと分かれば、とにかくアクションを行ってみる、人通りの少ない場所でジャンプしたり、スクワットをしたり、反復横跳びをしてみたり。そして結果なのだが、どれも不発、もしくは行った回数に問題があるのかもしれないと予想をつける。なんだかんだで昨日はゴブリンに追われること2回、結構走っていたのだ、それで既に「走行」スキルの取得条件に近かったのかもしれない。
今後も暇を見つけたら、身体を動かすようにしよう、ほかにも体を動かす以外にスキルは見つかるかもしれない。さて、活動資金の為にもまた草原へ探索に向かうとしよう。ついでに池の先にも少し足を運ぶとしよう
【プレイヤー名】
コージィ
【ステータス】
HP:140
MP:1040
筋力:29
生命:14
器用:15
敏捷:36
知性:110
精神:104
魅力:10
幸運:10
【習得スキル】
風魔法19/治癒魔法8/回避8/開錠1/筆写1/走行1
【主な装備/アイテム】
武器:樫の杖
防具:レザープレート/レザーマント/レザーバックル/レザーブーツ
アイテム:牛丼/
G:1万くらい
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