探索をしてみよう
第8話
朝が来た、今は春先真っただ中、僕は休みの真っただ中である。
現在時刻は6時30分、僕は早起きをしていつもの日課を始める。
自室である二階の部屋で着替えを済ませてリビングへと降りる。
母はまだ起きてない起きるのはもう少ししてから7時くらいだろうか。
冷蔵庫に朝ごはんを求めて調べてみればトマトとレタスとツナがあった。
早速、棚に残っている食パンを取り出して、サンドイッチを作る、うん、美味い。
それを食べ終えたら、玄関へと向かう、僕が今着ているのはジャージ。
僕は休日は早起きをして軽くジョギングをすると決めている。
と言うのも、かつての休日は引きこもって勉強ばかりしていたのだが。
久しぶりに帰ってきていた父に外で少しくらい走ったりしてみたらどうだと言われたのがきっかけだ。確かに部屋の中でずっと勉強をしているのは非健康的だと思いそれからはジョギングが日課になったのだ。かれこれ5年くらいは続けている、今ではお気に入りのジョギングコースと言うものがあるくらいだ。
玄関にはゴミ袋が置かれていたのでそれを担いでいく、昨日のうちに母がまとめたのだろう。今日はゴミ捨て場を回った後に一周して戻るコースに決定だな。
◇
「ただいまー、後、ポストに入ってた新聞とっておいたよ」
時間は7時を回った頃合い、帰ってきた事を知らせる言葉と自身の手に新聞があることを知らせる言葉を言い放ちながら扉を開ければ、母がお決まりの言葉を返してくれた。
「おかえりこーちゃん、ゴミ出ししてくれてありがとー」
僕をこーちゃんと呼ぶ彼女は。僕の実の母親である内山
それくらい僕の母と言うのは背が低い、僕と今並んでも、小さいうえに童顔なので、もしかしたら親子ではなく兄妹に見えるのではなかろうか。
しかしそんな小さい身体ながらもこの家の台所に掃除、洗濯と家事全般をこなす、凄い人であるのだ。
「きのう、みーちゃんから、ゲーム譲ってもらったんだって?どう、楽しい?」
「お母さんもやってみたかったけど、お母さんにはあのヘルメットは重たいしつけれなかったから残念だわ」
僕に感想を求めたり、ゲームができないのが残念なのか母は少々寂しそうな表情をしていた。
「それなりに、いや、かなり面白いよ、まるで本当に僕自身がファンタジーの世界にいるようだったよ」
「へぇ、こーちゃんが楽しそうでよかったわ、もっとお話し聞かせてくれる?」
母は僕に話をするように促す、ゲームを始めるのはいつだってできる
今は母に昨日の感動を分かち合いたいと思い、話しをすることにした。
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