愛に嗤え
くるりと返した掌の上
危険な香りを振り撒いている
甘い囁きに とっ散らかった髪
くしゃくしゃの笑顔に魅せられて
ぽかりと空いた心の隙間
ここらじゃあまりに不用心すぎる
そう思ったのも もう後の祭り
行きずりのあなたに堕とされる
身体を焦がす想いを胸に抱いたなら
見透かされているとも知らないで
私の恋も あなたの愛も 嘘に溶けるのなら
いつか巡り巡って
ベイビー どうか抱き締めて
今夜だけ醒めない魔法を掛けて
廻る舞台に出番の合図なら1 2 3 4
浮かぶ満月は
私は飼い慣らされてしまった
拍手ひとつで自由も自在に
白は黒へと翻った
語るに落ちた シーツの隙間
知らないあの娘の赤茶けた髪
博愛主義者だとスッカラカンの嘘
それさえも許してあげたくなる
あなたが委ねた身体の 輪郭をなぞったなら
その傷は私だけが知っている
高鳴る恋も 煌めく愛も 涙で濡らしたなら
濁り曇った空も ふたつに裂けて
笑顔が咲いたって良いだろう
ベイビーどうか抱き留めて
永遠を騙る
移ろう景色に
私が吐き出した煙草が 燃え滓に変わる前に
今あなたとひとつに混ざっていく
私の恋も あなたの愛も 嘘に溶けるのなら
いつか巡り巡って
ベイビー これでお終いね
もう二度とほどけない深紅の糸で
廻る世界に終演の合図は7 8 9 0
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます