ひゅーまんびーいんぐす
『夢の続き追いかけて
足りない考え巡らせて
取るに足らないガラクタを
『取り柄は歌うことだけ
虚ろで気だるげなその声で
叶わぬ恋の歌ばかり
涙なんて流せやしないのに』
君と ふたり 同じ時を歩み
ぼくら いつも 間違いだらけの夜に
満天の星空を見た 廻ってゆく世界
『ぼくが もし人間じゃなくたって
心なんてモノが無くたって
君と歌えば思い出せる
ぼくらは確かにここで生きている』
『私がアンドロイドじゃなくなって
感傷に震えて泣いたって
大丈夫だって思える 君がそばにいる』
『成りを潜めぬ喧噪を
掻い潜っては街を飛び出して
どこか知らない場所へ行こう
地図さえ持たないまま』
『勇み足の君は意気揚々
私の腕を引きたがるけど
その背中はどこか不格好
臆病に丸まっている』
君と ふたり 同じ道を進み
明日 ぼくら 何をしてるかなんて
ちっとも分からないけれど
変わっていく景色
『私の声がもし出なくなって
ポンコツ人形になったって
「見捨てないで」って思うのは
プログラムを超えたバグなのに』
『ぼくが皺くちゃに年老いたって
満足に歩けなくなったって
見捨てるもんか ずっとぼくがそばにいる』
君と ふたり 不完全なままで
ぼくら いつも 間違いだらけの日々に
降り注ぐ日差しを浴びて きらめきだす世界
ぼくら もし人間じゃなくたって
機械の身体も捨て去って
ふたり 歌えば思い出せる
僕らは確かにここで生きている
いつも いつまでも このままでなんて
贅沢は望まないから
「今」がある限り ふたり 歌い続けよう
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