提案
「お前の足を切断させてくれ。」その言葉をおれは数秒理解することができなかった、いや、理解したくなかった。その瞬間、おれは悟った。そしてどういうつもりか、聞いてみた。Yは、とにかく必死だったようだ。だからこそ、いち早く弟を助けられる手立てを探していた。そしてその答えが、それだったのだ。どうやら、おれの足をYが切断して、Yが強盗を含めた事件の主犯者になるということだ。おれはいつもと異様に違う、いや、必然的にこのような状況に置かれたYを見て、驚きを隠せなかった。
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