第2話 をかしな話

「ステラ!....おおステラ!!大丈夫なのかい?」

「ばあちゃん....」

祖母の天鍵門ヒルメが病室に入ってくる


「元気なのかい?ばあちゃんさ覚えてる?....ああなんてことに腕が....」

祖母はかなり動揺しているが、手足は事故の前からあったようで少し安心した

俺が事故に遭う前は健康な体だったことがわかったところで、なぜ医者があんなことを言ったのか聞いてみるしかないな


「大丈夫だよばあちゃん。手足以外は....ははっ」

「そんな....何か食べるかぃ?その身体じゃ食べれないよ何か食べたいものあったら言いなさい?」

「ありがとう....今は大丈夫」


祖母が来て少し楽になった自分がいた

事故のことは詳しく覚えていない

「歩いて家に帰ってたとき、近くの車が爆発したような気がしてるけどどうなんだろう」

「ばあちゃんも詳しくわからんよ、今はゆーっくり休みなさいな」


少し時間が経った後、看護師がやってきて診察室まで行きましょうと車椅子に乗せられた




診察室


「ステラ君、具合はどう?」

「少し落ち着いてきました」

「無理もないですよ、ゆっくり休んでください。身体の方は大きな問題はありません健康です。ただ事故の際に頭を打ってしまい少し記憶が曖昧な部分があるようですのでまだ安静にしてください」

「..はい」

「もう1日病院でお休みになってもご自宅に帰られても構いませんがどうなさいますか?」

「先生....あの....両手足なんですけど」

「えぇ..」

「事故に遭う前は普通の身体なんです」

「......え?」

医者は困惑した表情を浮かべている


「事故で手足を失ったんじゃないの?え?」

祖母も動揺し始めた。


「いえ...あの....どういうことだ?....」

医者も動揺しカルテを見始めた

「ステラ君は健康体だったと?今回の事故で手足が無くなったんですか?」

「....そうです」

「.......病院に搬送された時には確かに手足はもうありませんでしたが、爆発で無くなったとは思えません。生まれつきの障害としか....」

「どういうことですか?」

「....爆発で無くなってしまったのならばもちろん手術が必要でしたが、意識不明で身体には損傷はありませんでした。」

「え....どういうこと....」

「その手足の末端部も爆発で失ったとは思えないほどキレイな状態ですので、事故以前にある障害だと思われます。」


意味が分からなかった

俺は事故に遭う前から手足が無かったという事実を再び、そしてしっかりと医者から告げられた


「何を言っているんですか?ステラは元から普通の身体でサッカーをやる子なんですよ?」

祖母もまだ同様しているが身体は普通だったらしい


「そう....言われましても....搬送された際は私も他の看護師も見ていましたので...」


「...」

祖母が黙ってしまった


事故で失った訳ではなく、何か他の理由で手足が無くなってしまったと

よくわからないが、この人が嘘をつく理由もないだろうと感じた


「...もうすぐ警察の方も来られますので、細かいお話はそちらへ...」

「...わかりました」
























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