第4話
「勇者が攻めて来ましたッ!」
時は遡り勇者が城門が突破された頃、
魔王城最深部の部屋で叫び声が響きわたる。
一瞬にして城内に緊張がはし・・・
らなかった。
皆様勇者が攻めて来ることに慣れているご様子。
部屋の奥から
「またか...」
とため息混じりの声が聞こえる。
王座に腰を掛けている声の主は
まるで姿かたちは人間のようであるが頭には角が生えており
犬歯が鋭く尖り、そしてなんとスエットを着ている。
「今回の勇者の装備は?」
「あの聖剣です。」
「あの聖剣?また古いものを持って来たねぇ。
とゆうかあの山には四天王を見張りにつかせいたと
聞いているのだが?なぜ突破されたんだ?」
「獣王である、狼人ローゲ様が見張りをしておられたのですが…
大変申し上げにくいんですけど休暇中でして…
そのスキに盗まれたそうです。」
「またあの犬コロか!今度の集会の時にただじゃ…」
と興奮し椅子から立ち上げりかけた。
そしてため息をはくと王座に掛け直し、
「まぁそんなことよりまずは勇者か。
どうせ私にあの聖剣は効かないしここまで来てもらっても問題ないな。
各兵隊長は被害が出る前に全軍撤退させて。
それから魔法使い達は私の部屋にすぐこれるように魔法陣を組んで。
あとは私がなんとかします。」
使いの者が返事をし、部屋を後にすると
魔王アノニムは気怠そうに言い放ちスエットから
みんながイメージしている魔王っぽい服に着替え始めた。
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