第3話

俺はこの時ただ並みならぬ満足感と達成感を感じていた。


しかし後生悔いることとなる。

なぜ油断してしまったのか?と…


ふと振り返ると

額に聖剣が突き刺さった魔王アノニムが立っていたのだ。


そしてこの一言と光景、絶望を忘れることはないだろう。





「どう?これで満足?」

倒したはずの魔王が立ち上がり、言い放ったのだ。


そして魔王が一歩一歩、俺の方に近づいていく。

一歩近づくごとに恐怖に支配されていく。


俺はありったけの魔力を魔王に向かってぶつける。


…わかってはいたが、伝説の聖剣が効かない以上、

ただの魔法が通用するはずがない。


気がつけば魔王は目の前にいた。

魔王は額の聖剣を抜き取り、その場に捨てた。


しばしの沈黙の後、魔王は口を開いた…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る